転職について、よく先生方から以下のようなご質問があります。
「専門医の取得は転職に有利になるのか?条件が良くなったりするのか?」
というものです。
そこで本日は専門医の有無、指導医の有無について各病院がどのようにお考えなのかをお伝えしたいと思います。
まず精神科の場合はご存知の通り、精神保健指定医という厚労省管轄の資格があります。
これは様々な診療点数や施設基準をクリアする事に影響を及ぼしますので、精神科医として最も重要で評価を受ける資格と言えます。
指定医を取得している事によっては転職に有利になったり、条件が良くなったりする事は間違いなくあります。
では専門医や指導医についてですが、
これは特定の医療機関のみが評価をします。
例えば、
■慢性期病院もしくは認知症専門の病院での認知症学会の専門医、老年精神医学会の専門医へ評価。
■発達障害の患者様が多い病院の専門医(コンサータの処方)への評価。(コンサータ登録医で同等。)
■今後、若手の医師を育てたいとの意向がある病院の指導医への評価。
■今後、多くの施設認定を取得したいと考える病院の指導医への評価。
…etc
専門医、指導医は医療機関によって評価が薄い/無い ところと厚いところがありますが、全体的な割合としてはそこまで大きく評価をされるという事はありません。
正直申し上げますと、指定医の取得が出来たからといって専門医の取得に躍起になるくらいでしたら、普段の業務にて患者様や医療機関側からの評価を上げる方に力を注いだ方が良いかもしれません。
狭い医療業界、狭い精神医療の分野ですから、その病院での評判(コメディカルからの評判含め)や評価は、近隣の病院にまで影響する事があります。
その影響によって転職の際に有利になったり、不利になったりする事の方が多いように思います。
もし転職をお考えの先生が専門医等のお考えがあるようでしたら、一度お気軽にご相談を頂ければ幸いです。
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