精神科医の働き方  “ゆったり勤務”という捉え方の違い

 

精神科医である先生方から転職のご相談や転職に向けてのご希望を伺っておりますと様々なお話が出てきます。
現職ではどのような状況なのか、今後はどのようなキャリアを考えているのか、そしてどのような働き方がしたいのか等です。

そのような中から、特に精神保健指定医としてご勤務されている先生方からご相談を頂くケースとして、以下のようなお話がよくあります。

■A医師:「これまで急性期の病院で勤務してきた為、今後はQOL重視でゆったり勤務ができる病院に転職を考えている。」
■B医師:「直近の病院は慢性期病院で比較的ゆったりと勤務をしてきた為、今回の転職でもゆったり勤務の病院を探したい。」

A医師、B医師共にQOLを意識した働き方をお考えであり、共通ワードは「ゆったり勤務」です。
実際に「転職するのであればQOLを上げたい」というご要望は多く、過去私どももそのようなご要望にお応えしてきました。

しかし、この「ゆったり勤務」というワードは注意しなければなりません。
というのも先生方の求めるゆったり勤務は捉え方がそれぞれ違う為です。

上記のA医師とB医師のケースで言いますと、希望するゆったり勤務の病院は果たして同じ病院が転職先候補になるのか?というと答えは「No」です(Noの可能性が高いです)。

先生方がどのようなゆったりを求めているかにもよりますが、上記のA医師とB医師の場合は直近でご勤務している病院の体質が全く異なります。
つまり、急性期病院で働いてきた先生が求める「ゆったり」は多少の急性期を含めた「ゆったり」かもしれませんし、慢性期病院で働いてきた先生の求める「ゆったり」には、完全な慢性期を求めている可能性があり、同じ「ゆったり」というワードでも感じ方・捉え方が大きく異なる可能性が高いということです。

これらを考えずに、急性期で働いていたA医師が慢性期の患者さんしかない慢性期病院に転職をされた場合、これまでとギャップが大きすぎて何か物足りなさを感じてしまうことがあります。
これでは結果的に転職失敗ということになります。

この曖昧なイメージは先生とコンサルタントが明確にし、しっかりと共有しなければなりません。

また求人広告を見て「ゆったり勤務」というワードに惹かれた先生もご注意下さい。
求人内容を書いた人の感覚も入ってしまう為、尚更先生のイメージしているゆったり勤務と大きな齟齬がある可能性が高いです。
もしお問い合わせをされた際には、是非コンサルタントとお電話や面談にてじっくり先生の希望や勤務イメージを伝えてみて下さい。

同じワードであっても見方は様々であり、実際の業務の感じ方も先生個々で違うはずです。
特に惹かれたワードは明確化する。
これも転職を成功させるコツの一つです。