私共【精神科医の転職相談室】に転職のお問い合わせを頂く先生の中には、転職先を見つけるのに苦労なさっている先生がいらっしゃいます。
「転職がしたくてもなかなか出来ない…」そのような先生方が中にはいらっしゃいます。
では、どのような先生方なのかと言いますと、今回ご紹介をさせていただくのは、過去のご経歴で短期間で転職を繰り返している先生方のケースです。
実は短期間(一般的には1年~2年)で転職を繰り返している先生方の場合、転職候補となる医療機関側に警戒されてしまって、応募や面接に話を進めても最終的に見送られてしまう可能性が高くなります。
勿論、過去お辞めになった当時は様々なご苦労や嫌な思いをされてきた事もあったのだと思います。
しかし、御周知の通り医療機関という組織に属するという事はご自身の想い通りに行かない事も多く、希望通りになるとは限りません。
先生ご自身の方針や考え方が正義であっても、時には不満や摩擦が起こる事もあると思います。
ただ不満や摩擦が起こる度に転職を考えるのではなく、現病院へご入職時には少しでも先生のご希望や希望条件を考慮していただいた部分もあるかと思いますし、良いところにも目を向けながら、その不満を先生ご自身の中で溶かす事も時には大事だと思うのです。
ちなみに、医療機関側は医師の採用を行なう際に「採用するのであれば長く働いてもらえそうな先生に来ていただきたい!」という考え方を持っています。
この考えがどの医療機関でも根底にはあります。
つまり過去に短期での転職回数が多いほど先生の信用度は低くなり、見送られてしまうケースが多くなってしまうのです。
もし、実際に勤務となれば患者様の割り振りがありますし、患者様は先生個人に付くものですので、短期で辞められてしまう事で患者様も困惑します。
さらに患者様から病院への信用低下にも繋がります。
こうなってしまっては、医療機関側にとっても患者様にとっても、そして先生ご自身にとっても悪い影響しか残らないのです。
また勘違いをしてはならないのは、経験の長さと転職の回数はイコールではありません。
大学医局による派遣(異動)は除き、「転職の回数が多い程、経験を積んでいるから良い!」という理論は通用しません。
先生方の中には「医師免許さえあれば働き先はいくらでもある!」というお考えをお持ちの先生もいらっしゃるかもしれませんが、そんな事もありません。
大学医局を出て、医師の転職が当たり前となったここ数十年で、医療機関側も採用面接に慣れ、先生方を選ぶようになりました。
これは先生方が集まりやすい傾向にある大都市圏の医療機関では尚更です。
(不躾な事を長々と書いてしまいましたが)以上の事もあり、私共【精神科医の転職相談室】では、安易に先生方に転職リスクの高い医療機関の紹介は行ないません。
内情を知っているからこそ、先生のカラーとは明らかに合わないであろう医療機関を、安易に紹介するような事はしていません。
入職後すぐに退職となってしまっては、先生にとって今後のデメリットにしかならないからです。
将来的に短期間で転職を繰り返してしまうような事が無いよう、私共は先生方と情報を共有しながら慎重に転職への話を進めております。
もし、過去のご経歴に不安のある先生がおりましたら、お気軽にご相談ください。