同じ精神科の病院と言いましても内情を深く掘り下げていきますと各病院ごとに行っている治療の内容であったり、文化の違いが存在している事に気が付きます。
また地域によっても例えば関東と関西でも地域による違いというのが存在していたり、公的病院と民間病院との間にも違いがあったりと、様々な違いがある事に気が付かされます。

 

先日ご案内させて頂きましたK先生ですが、それまでは関西(兵庫県)の病院にてご勤務されており諸々の事情により関東に転居する事となり関東の病院に転職したいという事でご相談を受けておりました。
K先生は指定医をお持ちの30代中盤の先生だったのですが、まだまだ指定医としてバリバリ勤務して経験値を積んでいきたいという想いからスーパー救急や急性期を行っているような病院で勤務する事をご希望されていました。
そこで私共の方で複数の候補をお探しし、その中から2つの候補となる病院に応募し面接を実施する事とになりました。

 

そして面接当日になり対応して頂いた院長先生に病院の実情について詳しくお伺いさせて頂く中で、関西と関東の間で大きく違った点が幾つか出て来ました。
その中でもK先生が特に驚かれていたのはECTと措置入院に関する事についてでした。
ECTのターゲットになる患者についての考え方や措置入院の件数や判定の仕方など関西と関東で大きな違いがある事に気が付かれたようで大変驚かれていました。

 

 

実は精神科医療に関しても地域などの違いで内容が大きく変わる事もあります。
転職活動を行う際には病院ごとの違い、例えば労働条件であったり業務内容などに目が行きがちですが実はそれだけではなく地域による違いについても理解して頂く方が良いと考えております。
今まで当たり前だと思っていた診察方法が地域が変わる事で当たり前でなくなってしまう事も十分に考えられます。面接や見学に伺った際には、そのような部分についてもしっかりとご確認頂く事をお薦め致します。