指定医取得までの3年間の経験について

 

本日は、指定医取得までの3年間についてお伝えしたいと思います。

 

 

これまでに指定医の取得を目指されている先生方から非常に多くのご相談を頂いてまいりました

 

「指定医の取得が出来る病院、取得実績が豊富な病院を紹介してほしい。」
「指定医症例があると聞いていたのに、入職してみたら実際にほとんど来ない症例がある…。確実に指定医症例の来る病院に転職したい。」
「指定医の取得までに指導体制の整っている病院を紹介してほしい。」
「指定医レポートの添削や症例会議をしっかりやってもらえる病院を紹介してほしい。」
…etc

 

そんな中、「週4日勤務で当直はやりたくない…」といったような所謂『省エネ』で指定医を取りたいという若い先生方が中にはおります。

 

 

結論から言いますと、
そのような省エネ勤務はオススメではありません。

 

何故なら、指定医取得までの3年間(精神科経験が無い場合)は、精神科医としての土台を築く上で非常に大事な時期だからです。
省エネ勤務で結果的に運良く指定医を取得されても、イレギュラーなケースや急性期の経験・症例が少なければ、指定医の取得をされても苦労されるのは先生ご自身です。
指定医としての勤務を求められているのに、指定医として期待されているのに、指定医業務や実績が十分ではない…。これでは働き辛い環境になる事は目に見えています。

 

比喩表現で恐縮ですが、欠陥住宅では地震等の災害には耐えられません。

 

 

また指導医の先生や在籍している他の先生方からの印象も下げてしまう事もあります。
「あの先生は指定医を目指している状況なのに、何故週4日勤務で当直もしてないの??」
なんて評価が付いてしまう事で、これも働き辛い環境になってしまいます。
病院は組織ですので、このあたりも考えなくてはなりません。

 

 

指定医を取得後は勤務の幅は広がりますし、給与額も取り返しが出来ます。
指定医取得までの3年間はしっかりと地盤を固める事をオススメ致します。