転職活動を行う際には出来る限り雇用主から高い評価を頂けるように対応します。
その理由としては、そもそも無事に採用して頂くという前提もさる事ながら、
良い評価を頂けた方が後々に行う条件交渉の時にも交渉がしやすくなるなどの
メリットが存在するからです。
では精神科の先生方が雇用主から高い評価を受けるためには具体的にどのような事を
軸として評価されているのか改めて見直してみます。
まず転職活動を行う際には必ず先生方の履歴書や職務経歴書を提示して、
過去にどのような職務を行ってこられたのかを確認させて頂く事になります。
つまり過去の実績についての確認という事になります。また、どのような資格を
お持ちになられているのかという点についても高い評価ポイントになります。
これらの実績を基に雇用主は予め先生方への報酬や職位などについて検討します。
しかし、この時点で精神科と他科で大きな違いが生じる点があります。
他科の場合ですが過去の実績を示す際に
・~の症例を過去に~件治療してきた。
・上部だけではなく下部内視鏡も対応可能
・~のオペをトータルで~件以上対応してきた、、、など
具体的な手技や件数によって実績をアピールする事が出来ます。
逆に言いますと他科の場合には履歴書や経歴書には上記のような事を書く事が
必須という事になって参ります。
しかし精神科の場合には治療方法や処方の仕方が先生方によって様々であり、
一概にどれが正しいという事を伝える事が難しい場合もあります。
ある病院の院長先生のお言葉をお借りすれば「先生方の治療方法や専門性には
足を踏み込んではいけない、触れてはいけない。」という事になります。
では採用試験などの場面で一体何を基準に評価を下す事になるのかと言えば
一番分かりやすいのが先生方のお人柄という事になります。
雇用主が面接を実施する時に気にしている点としては、
・患者や職員、他の先生方と上手くやって頂く事が出来る先生か?
・病院や企業という組織で動いている以上、チームワークを重んじる事が出来るか?
・身勝手な振る舞いや高圧的な態度を取るような事は無いか?
といったような先生方の人間性やヒューマンスキルを気にしています。
それもあり精神科では面接を実施し、先生方のお人柄などを確認させて頂いた後でなければ
具体的な条件などの提示が出来ないと言われるような事が多くなっています。
雇用主が先生方に求めているもの、そこを理解しておく事で
転職活動を上手く進める事が出来るだけではなく入職した後にどのような
立ち振る舞いをすべきなのかも明確になります。
改めて先生方に対する評価軸についてご認識下さい。