精神科医の転職活動 ~~求人は何件応募するのがベターか?~~

 

転職先をお探しの先生は「可能な限り多くの求人に応募をして比較してみたい!」とお考えになる事もあると思います。
また逆に「まずは1件の求人に応募してから考えたい」というケースもあるでしょう。
実際に、転職は初めてという先生方からも「面接は何件くらい行くのが良いのか?」というご相談を頂く事があります。

そこで本日は『転職活動で求人には何件応募する(採用面接を受ける)のがベターなのか?』をお伝えしたいと思います。
今後転職をお考えの先生方や現在転職活動中で情報収集をしている先生方は参考にして下されば幸いです。

まず先生が納得できる転職活動をするという事だけにスポットを当てれば、スケジュールが許す限り何件でも面接に行くのは良いと思います。
多くを比較検討でき、その中から最良の1件に絞れるというメリットがあるからです。

しかし…転職活動を少し違った角度から見た時にはデメリットも存在します。
そういったメリット、デメリットを参考にしていただいた上で是非面接に踏み出していただきたいと思っております。

以下は、そのメリット・デメリットです。
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< メリット >
◆多くの医療機関の中から自分の希望に合うベストに近い条件の医療機関を選べる可能性が高まる。
◆面接に行ってみない事には分からない情報もある為、多くの医療機関を見る事でそれらの情報を吸収し、比較する事が出来る。
◆自分に合う医療機関がどのようなところなのかしっかりとイメージ出来ていない場合、多くを回る事で徐々にイメージが湧き定まる事もある。

< デメリット >
◆面接件数が多いほど、面接日程の間隔が大きくなり、仮に最初の医療機関から採用オファーがあった場合、(他の医療機関と比較検討する為に)返答に時間が掛かってしまう。よって面接が終わった病院側を待たせる事になり、先生に対する心証を悪くする事がある。
◆↑を踏まえると短期間で多くの面接を組まなくてはならず、スケジュール調整が非常に困難。
◆将来的に再度転職をする事になった場合、過去に一度断った医療機関が多いほど再応募はしにくくなる。
◆多くの病院を見すぎて、本来の目的・希望を見失う事がある。
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意外にデメリットは多いです。
多くの面接に行く事は悪い事ではありませんが、医師としての長いキャリアの中では後の事も考えて行動される事をお勧めします。

また逆に1件のみというケースについても考えてみたいと思います。
以下は、そのメリット・デメリットです。
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< メリット >
◆スケジュール調整がしやすい。
◆話を慎重に進めることができ、転職時期が定まっていない場合は、候補先の病院の都合に合わせてゆっくり転職活動ができる。
◆万が一、将来的に再度転職をすることを考えた場合、他の医療機関にも応募しやすい。(前回の転職で断っている病院が他にない為)

< デメリット >
◆他の候補病院と比較検討が出来ない為、候補病院と現職を比較するしかない。
◆転職時期(現職の退職時期)が定まっている場合、候補病院のペースや状況によっては、現職と再調整しなければならない可能性がある。
◆候補病院から採用オファーを貰えなかった場合、転職活動が振り出しに戻る。
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こちらは先生にとって良い悪いはあるかと思いますが、最良の1件を選びたいという事であれば、選択肢はあった方がベターです。

では一体何件くらいに応募するのがベターなのか?
結論まで長くなりましたが、過去の転職成功例から見てみると(過去500件の自社データ統計によると)面接の数は3件が中央値です(平均値ではありません)。

ただ「数多くの案件に応募したい」「まずは一件のみに応募したい」という事でしたら、勿論それでも良いと思います。(あくまでデータとして参考にしていただければ幸いです。)

ちなみに、私共【精神科医の転職相談室】では事前の病院リサーチや内情も先生へ情報提供させていただいておりますので、当初候補が多かった先生は絞る事も、候補が少ないと思われた先生は選択肢が増える可能性もあります。
このあたりは私共を上手くご活用いただく事で、先生のメリットに繋がる事がありますので、お気軽にお申し付けください。

本日は転職活動の際の求人応募件数のデータやメリット・デメリットについて触れましたが、今後先生の転職活動の参考にしていただければ幸いです。