今までに多くの先生方の転職のお手伝いをさせて頂く中で何度も悩まされてきた事があります。それが「退職申請のタイミング」という事になります。先生方の場合、他の職業と大きく違う点は現勤務先にとっては先生お一人の存在はとてつもなく大きなものである場合が多く、退職されてしまうという事は、その医療機関にとっては死活問題に発展する可能性もあるからです。そのため退職の申し出など、しようものなら医療機関側から猛反対を食らってしまう事もしばしば起こるのです。しかしこの問題をクリアしなければ転職する事が出来なくなってしまう訳ですから先生方にとりまして退職申請というのは一大事になるのです。
 

 
転職したいと考え始めれば多くの場合、今すぐにでも転職したいと考えてしまいがちですが先生方の場合には、だからと言って現職場に対して今すぐに退職したいと申し出したところで、そのまま受け入れて頂ける可能性は非常に低くなります。そこで焦る気持ちを一旦グッとこらえて頂き、半年後や1年後といった感じで少し先を見越した計画的な活動を行う必要があります。
 
まずは直属の上司などに退職したい事をほのめかすなり近い将来、転職を考えている意思がある事を伝えます。その時の反応を見ながら具体的に退職を行うためにはどんな手順で、どのタイミングで行うのかを見極める事が大事です。医師の場合、特に精神科という限られた世界の場合には、出来るだけ波風を立てないように退職する事が、その後のためになる可能性が高いです。そうするためには法律などを盾にしながらの力技での退職を行うのではなく、ある程度の猶予を持って無理のない時間の中で手続きを行う事をお勧めします。そのためには少なくとも半年や1年の期間が必要になるのです。
 
このように退職申請について考える事は転職活動を行う上で非常に大事な要素になります。失敗しない転職をするためにも退職する方法についても予めしっかりとイメージしておきましょう。