
転職活動は、当然ですが先生ご自身の事ですので、ご自身の事だけをお考えになるかと思います。
募集の話や求人について真剣に考えたり、見学や面接にお話を進めてみたりとご自身の都合や希望で活動をなさると思います。
勿論それで全く問題ないのですが、実は先生ご自身以外の状況が先生の転職活動に影響を与える事があります。
例えばですが、過去の事例を紹介します。
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<ケース1>
数日間、求人をいくつか比較検討をして「いざ話を進めよう」と応募の連絡をしたところ、その前に医師の採用枠が埋まり募集が閉まってしまった。
<ケース2>
実際に応募し病院側と面接を行なったが、その後病院側から連絡がない。先方に確認をしたところ、他にも候補の先生がいるとの事で結果まで少し時間がかかるとの事だった。
<ケース3>
次の転職先候補も決まり、現職に退職申請をしたところ、他にも辞める医師がいる関係上もう少し待ってほしいと言われてしまった。
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上記で共通しているポイントは “他にも転職活動をしている先生がいた” という事です。
上記ケース1・2については、
応募者が複数名いますと、医師の転職市場であっても当然医療機関側は選ぶ目を持つ事になります。
医療機関側の採用予定の医師数が少なければ少ない程、さらに応募する医師が多ければ多い程、採用倍率は上がります。
当然募集が終わってしまったり、場合によっては面接後に不採用となる事も出て来ます。
(先生方を急かすような意図は一切ないのですが)このように周りの状況によって先生のご意向が思うように通らない事もある為、時にはスピーディーにご検討いただいたり、お話を進めてみたりする事も必要な事もございます。
また他に候補者がいるかいないかは、私共転職コンサルタントを上手く使って医療機関側に確認をしてもらうのも良いと思います。
上記ケース3については、
病院は人件費に多くの費用を当てています。
その中でも医師の人件費が最も高く、時には経営を圧迫しているというケースも見受けられます。
よって医師体制はギリギリで運営している病院も多い事から、医師1人の退職なら致し方ないとしても、一度に2人以上の退職は存続にかかわる大問題です。
つまり、仮に退職申請が他の先生と重なってしまうと、(先の先生の退職を了承してしまっている事から)後の先生には時期をスライドしてほしい、退職は踏みとどまってほしい、というような交渉や強い引き留めにあう可能性が出てくる可能性が高いのです。
全ての退職において円満退職がベターですので、このような場合は無理に退職するという選択よりも、現職との交渉をしながら、転職先候補とも調整をするのが一般的です。
以上のように、他の先生方の転職活動がご自身の転職活動に影響を及ぼすケースは当たり前のように起こりえます。
私共【精神科医の転職相談室】では、都度都度でベターな提案や選択肢を持っています。
それらについてもご縁を頂く先生方には是非共有をさせていただきたいと思っております。