定年後も継続して勤務する事をご希望されている場合の注意点

今年度も1月になり、今年度末までいよいよ3か月を切ってきました。
医療機関におきましても、3月末というのは期の終わりになる場合が多く、1つの節目として、このタイミングで現職場を退職し他の職場に転職をされるケースが非常に多くなります。
また、3月末で定年退職を迎える先生方もいらっしゃるかと思います。
実際に、弊社宛に定年退職後の勤務についてご相談を頂くケースも非常に多くなっております。
先生方もご存知かと思いますが、特に精神科では70代や80代など、大ベテランの先生方が現役としてご活躍されている場合も多く、定年を迎えた後も長い間、勤務を継続されている先生方も多くいらっしゃいます。
そこで今回は定年後の働き方として、どのようなものがあるのかについてご説明させて頂きたいと思います。

①非常勤や嘱託として勤務して頂く
定年を迎えた後は、常勤という立場から非常勤や嘱託といった雇用形態に切り替えて頂き、勤務を継続して頂くケースも多くなります。
常勤としてご勤務して頂く際との大きな違いは、多くの場合において勤務日数を減らしたり、勤務時間を短縮しての勤務など、常勤として勤務されていた時よりも少ない時間内で勤務して頂く事が多くなります。
その分、給与額につきましても、勤務日数や勤務時間に比例して減額されるような事もあります。
また、常勤としてご勤務されていた際には、無期雇用契約(期間の定めのない契約)であったとしても、1年契約など期間の定めのある「有期雇用契約」に切り替わる可能性もあります。

②定年が無いケース
もう1つの働き方ですが、そもそも定年が存在しないケースになります。
この場合、体力が許す限り何歳になっても常勤として勤務し続ける事が可能という事になります。
つまり、定年を迎える前と後で何ら変わりなく勤務を継続する事が可能という事になります。
そのため、ご年齢を重ねられたとしても対応する業務内容や業務量が変わらない場合も多く、給与額についても定年前と同額の給与が頂けることになります。
こちらの方が働き甲斐はあるのですが、非常勤や嘱託として勤務するよりも業務負荷は大きくなる事が考えらえます。
この点をどう捉えていくのかがポイントになるのではないかと思います。

定年後の勤務についてお考えになられる際には、まずは現職場の定年の規定についてお調べになられる事をお勧め致します。
「何歳で定年なのか」「定年後の契約形態はどのようになるのか」「職務内容や業務量はどうなるのか」「給与額は変わるのか」「定年を超えて勤務している医師が実際に在籍しているのか」、、、などについてお調べ頂く事が大事です。

最後に定年を迎えた後の継続勤務について、もう1つ非常に大事な事についてお話をさせて頂きます。
それは職場との信頼関係という事になります。
定年後も同じ職場にて勤務を継続させて頂くためには、そもそも職場側から今後も勤務を継続して頂きたいと思って頂く事が大前提になります。
いざ定年を迎えた際に、職場から快く迎え入れて頂けるような職場との良好な関係性を築いていく事も忘れずに、日々の業務に取り組んで頂ける事をお勧め致します。