医療機関が精神科医に求めている要素とは?

ここ最近ですが、精神科医の転職活動に関しましても、以前に比べ難易度が高くなってきているという印象を受ける事があります。
例えば、応募書類を提示し書類選考を行って頂いた段階でお見送りになってしまうケースや、面接に参加したものの結果お見送りになってしまうようなケースが散見されるようになっております。
その背景には(地域にもよりますが)、各精神科の医療機関に対し応募してくる精神科医の人数が増えており、採用試験を実施する件数が増えている事から、医療機関側の目が肥えてきているという事が言えるのではないかと考えております。
つまり、転職活動を行う際には、ただただ気になる医療機関に応募すれば良いという訳ではなく、ターゲットとなる医療機関がどのような医師を探しているのかを確認し、先生方のご意向がそれにマッチしているのか、その辺りの擦り合わせをしっかり行う必要があると考えております。
そこで今回ですが、精神科の医療機関がどのような医師を探しているのか、その要素について触れてみたいと思います。

①キャリア
大前提となりますが、先生方が過去にどのようなご経験を積まれてきたのかが問われます。
例えば「医師免許を取得されてから何年目の先生なのか」「精神科での勤務歴はどのくらいあるのか」「指定医としてのキャリアはどの程度あるのか」「管理職の経験はあるのか」、、、などです。
また、内科の対応が可能な先生や、認知症の専門医をお持ちの先生、児童思春期の対応が可能な先生、依存症の経験がある先生、院長の経験がある先生など、特定の分野に長けている先生も好まれる場合があります。

②指定医の有無について
大多数の精神科の医療機関が指定医をお持ちの先生を探している事になります。
そのため、指定医の有無についての確認は必須という事になります。
中には非指定医でも応募可能な場合や、他科から転科を希望される先生の受け入れが可能な医療機関もありますが、件数は限られる事になります。
また、指定医を取得見込み(レポートを提出済みの場合や、もう少しでレポートが完成するレベル)でも検討して頂ける場合もあります。

③お人柄について
上記に記載しました①と②に関しましては、先生方の技能的な部分についての確認という事になりますが、もう一つ「先生方のお人柄」について気にされる医療機関も多くなっております。
その背景としましては、精神科の医療機関におきましても、多くの職員が集まった一つの組織として活動しており、その調和に上手く馴染んで頂ける先生なのか、チームワークを重んじて頂けるような先生かどうかについて、とても気にしている医療機関が多くなります。
そのため、医療機関と弊社でやり取りをさせて頂く際には、「どんな先生ですか?」という事で先生方のお人柄についての質問を受ける事が多くなっております。

医療機関が求めている要素としましては、大きく分けて上記のような3つのポイントが挙げられると考えております。
こういった背景についてご認識頂きつつ、転職活動を進めて頂く事で、より優位に活動を進める事が出来るのではないかと考えております。
是非お知りおき下さいませ。