医師のキャリア形成で重要な事

 

これまで数千人もの医師のキャリアの成功も失敗も見てきましたが、医師は基本的に医療機関側から求められる(採用したい)職種が故に、多くの道が存在しています。
言うなれば、キャリアを考える度に多くの選択肢が存在し、その中から最適な1つを選択をしなければならない、その連続という事になります。

しかし選択肢が多いが故に、中には様々な誘惑や数年後に後悔をするような道が存在しているのも事実です。

精神科医という事であれば、過去には以下のようなマイナス事例があります。
■給与重視で病院を選んだが故に、教育を得られず、指定医はおろか精神科医としての経験が積めていない。
■「指定医の取得が出来る」と聞いていたのに、実際には来ない症例も多く、指定医の取得が見えない。
■ゆくゆくは臨床に戻るつもりで、一旦は美容外科(自由診療)の方に舵を切ってしまったが、年収が合わず臨床に戻れない。
■指定医の取得後直ぐにクリニックや慢性期病院に転職した為、急性期の患者様対応が苦手。
■以前の転職時は給与重視の選択をし給与を上げすぎた為、今度転職をしたい時に同じエリアで該当する病院が無い。
■外来クリニックの管理職を引き受けたが、法人側から売上に対する圧力が強く、精神的にも疲弊している。
…etc

以上の事がありますので、医師のキャリア形成において重要な事は「失敗しないキャリア選択」をまずは行うという事です。
つまり先々のリスクを選択時に理解しておく必要があるという事です。(私共の存在意義はココにもあります。)

失敗しないキャリア選択をするにはどのような道があるのかを知り、その上で最適な道を選ぶ。
これが重要な事です。
そして順調にキャリアを積むという成功はこの失敗しないキャリア選択の先にあるものです。

ですから私共は先生方から登録や相談を頂いた後に、先生方のお話を聞かずに直ぐ求人をお送りするという事は基本的に行ないません。
参考情報として求人をお送りする事はあっても、それでお話を進めようとするような事はしません。(というか出来ません。)

失敗をする事で学ぶ事も重要という考えもあるかもしれませんが、人生の掛かったキャリアにおいて失敗は不要なのです。