転職活動を開始する前にイメージして頂きたい事

以前、同業他社の人達が寄り集まった会合に参加した事があります。
その会合は人材紹介を営んでいる会社の経営者やコンサルタントが寄り集まって、人材紹介を行う上で重要な事などについて様々意見交換をするようなものでした。
集まった方々は必ずしも医師の紹介や医療系の紹介業に携わっている訳ではなく、企業を相手に事務職や営業職の人材を紹介したり、中には技術職専門で案内している会社などもあり、様々な職種を扱っている会社が参加していました。
参加する以前は扱っている業界が違えば、出てくる意見も様々であり、私共にとって役に立つ情報がどれだけ聞けるのか半信半疑の状態でしたが、実際に参加してみて様々なお話をお伺いして気が付いた事は、業界は違えど相手をしているのは人であって、基本的な考え方には大きな違いはないんだという事に気がつき、大変参考になった事を覚えております。

その会合で「転職して成功する人材」について意見交換をする事になりました。
どのような人が転職活動において良い結果を出しているのか、それぞれの意見を出し合いました。
その際に交わされた意見をまとめてみますと、おおよそ、どの会社の意見も同じような結論に辿り着く事が分かってきました。
ではどのような事が発言されていたのか、簡単に内容をまとめてみたいと思います。

【転職して成功する人のイメージ】
①転職について考える際に理由が明確になっている人
⇒目的が明確になっているため、転職先を選ぶ際に大きくブレない。
曖昧なまま転職活動を進めてしまうと、意図していない職場を選んでしまう可能性が高くなる。
②転職した後は目的をクリアするまでは絶対に転職しない
⇒そもそも目的を達成するという高い意識を持っている事が重要。
また、目的を達成する事で更なる経験値やスキルアップを果たしており、それが次の転職の際に大きく役に立つ。
③退職する前に転職活動を行う人
⇒先に退職してから転職活動を行う場合もあるが、その場合、良い転職先を探す事よりも「今すぐにこの職場を辞めたい」「この場から離れたい」というような意識が強くなっている場合が多く、良い職場選びの冷静な判断が出来なくなる可能性が高い。
また先に退職している事は、転職活動を行う際に無計画な印象を与えてしまう恐れもある。
④理想と現実をしっかりと見極めて現実的な選択が出来る人
⇒理想ばかりを追い求めず、地に足を付けた判断が出来る。
理想ばかりを追い求めてしまうと、それが叶わないと分かると直ぐに嫌になってしまう恐れがあり、結果的に良い職場との縁を持つことが出来ない。

大まかですが以上のような内容でした。
これだけが全てだとは思いませんが、かなり的を得た内容ではないかと思います。
転職についてお考えになられる際ですが、上記のような事をイメージして頂きながら活動を行って頂く事をお薦め致します。
これから転職について検討するご予定の先生方、是非ご参考にして頂けますと幸いです。