小さいお子様がいる女性医師の働き方を考える

 

私共【精神科医の転職相談室】へは、小さいお子様がいる女性医師からのご相談も少なくありません。

小さいお子様がいらっしゃれば、お子様の事が第一となるのは当然かと思います。
しかしそうなると勤務出来る時間が限られてしまう、という事が起こります。

では小さいお子様がいらっしゃる中でご勤務されている女性の先生方は、どのように働いているのか?
本日はこの点についてお伝えしたいと思います。

まずよく先生方ご自身で考えがちなのは、非常勤という働き方です。
週数回の非常勤を行ない、全体の勤務時間を減らすという考え方です。
勿論、勤務日数が常勤と比較して減る事で収入面の減額は起こりますが、負担は減り育児に専念出来る時間が増えるというお考えがあるのだと思います。
確かに非常勤のみの働き方は、ライフステージに合わせて日数の調整が出来るという点においてはメリットとなります。

しかし同時に考えなくてはならないのは、非常勤の場合、その曜日のその時間帯の枠は先生と決まっているという事です。
別の言い方をしますと、決まっているからこそ、急なお休みが取りにくいという事になります。
よって「今日急に子供が熱を出して・・・」なんて事が起きた場合、先生と医療機関の双方で困ってしまうという事態に陥ります。
非常勤のみの勤務の場合は週のトータル拘束時間は減りますが、その時間帯の拘束力は高くなるとお考え下さい。

もし上記のようにお子様の体調の事、行事の事などで柔軟な勤務を望まれるのであれば、非常勤は実はあまりお勧めではありません。

では、どうすればよいのか?
そんな時は常勤としての選択肢です。

一見、勤務時間や負担、拘束力が増えるように思えますが、一概にそうではありません。
実は柔軟に勤務が出来るのは常勤ならではなのです。
常勤だからこそ、子育て中の時短勤務や急なお休みにも理解を示し対応して下さる医療機関はあります。
また常勤ならではの産児・育児休暇や有給休暇等の福利厚生が利用出来るのも魅力です。

例えば常勤として、週4日~5日勤務・当直免除・時短勤務・急なお休みにも理解を得ている状況でご勤務されている先生方は多いです。
(さらに指定医をお持ちの先生であれば、このようなご希望は病院側へ通りやすくなります。)
勿論、収入はフル勤務時に比べると落ちますが、柔軟に対応してもらえる理解のある職場で働ける事は小さいお子様のいらっしゃる先生方にとって何よりの環境だと思うのです。

先生方の環境は様々ですので、必ずしも上記の通りが良いとは言えない部分もありますが、参考にしていただければ幸いです。

小さいお子様がいらっしゃる中で今後の働き方を考えたり、情報を集める事は大変難しい事です。
私共は以上のような先生方を数多くサポートさせていただいた実績もありますので、もしお困りの先生がおりましたらお気軽にご相談下さい。