採用面接からしばらく合否の返答がない理由

 

本日は表題の件について、実際に医療機関側で起こっている事をお伝えしたいと思います。

先生方の転職の際には必ず事前に病院やクリニック等の医療機関側との採用面接があります。
採用面接といっても、過去の実績からそれほど堅いものではなくコミュニケーションの場、双方の確認の場という印象を強く受けます。

また医師の転職市場はまだ売り手市場という事もあり、採用面接は行われますが医療機関側からオファーを頂くケースが割合としては多く、最終的には先生側が医療機関を選ぶという構図があります。
当然そのような構図ですから、医療機関側からオファーの連絡は面接日から比較的直ぐに(同日~数日で)あるものです。

しかしそのような状況下であっても、採用面接からしばらく医療機関側から返答や明確なお返事がないケースもあります。
「あんなに良い雰囲気の面接だったのに…」「こちら(先生)としてもお世話になりたい病院/クリニックだと思っていたのに…」という事が起こる事があります。
ただ、早くオファーを出してもらえるよう焦ってこちらから先方に掛け合うのも心証を悪くする事がありますので、慎重に状況を探る必要があります。

では何故このような事が起こるのか?

考えられる理由は以下の通りです。
1. 他にも候補の先生がいて、面接に来た医師の数が募集人数を上回っているケース。
2. 採用について十分に検討をしなければならない先生のケース。
3. 法人本部があり、現場の意向を伝え、本部サイドで検討しているケース。
4. 面接時には院長が不在であった為、後日報告を受けた院長が検討しているケース。
5. 面接時の応募医師からのお話内容を受けて、再度検討しなければならなくなったケース。

大凡以上の理由が考えられます。

中でも1.のケースは多く、先生方からの需要も多い大都市圏となりますと尚更です。
また時期によっても状況が変わります。

オファーが来ても当然ながら先生ご自身が検討されるべきですし、先生にも選ぶ権利があります。
とはいえ、そもそも医療機関側からオファーを貰えない事には検討も出来ませんので、面接で良い印象を与えてオファーをもらう事に越したことはありません。

もし先生が転職コンサルタントを通して面接にお話を進めたのであれば、上記のような状況になった際、現状の確認や今後の対策について相談される事をお勧め致します。
医療機関側が医師の募集をする中で進捗状況においては、こちらから見えていない部分が必ず存在します。
それらの事も考えつつ、転職活動は行なっていかなければなりませんので、常に他の病院やクリニックのお話も並行して検討しておくのが良いかと思います。