求人へ応募後に(面接実施前に)断られてしまうケース

 

医療機関側の採用状況は院内状況により変わるものです。
また(給与などの条件が大きく変わる事はあまり無いのですが)院内の体制や内情・先生からのご応募のタイミングによって採用ハードルの高さも変わります。

本日はそれにまつわる話を共有させていただければと思います。

まずは以前、私共へご相談にいらした先生の話を紹介します。
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K先生は、お知り合いの先生が入職を決めた病院にご自分も入職しようと、病院側へ応募の連絡をされたようです。
知り合いの先生からは「まだ募集をしているみたいだよ。」という話を聞いていただけに、期待をされていました。
しかしこの病院からK先生は断られてしまいます。
病院側からの反応として「医師充足により今回のお話は見送らせて下さい。」という連絡があったようです。

知り合いからの先生からは「まだ募集をしている」という話から直ぐに応募をしたのに、「医師充足」という返答でK先生は困ってしまったそうです。
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では何故、K先生は断られてしまったのか?
お知り合いの先生の勘違いだったのか?

実は可能性を探っていくと、単純に医師充足ではない以下の①~④ケースも考えられます。

①本当は募集しているのに、指定医の有無が影響
>入職する非指定医の先生の割合が多くなってしまった為、指導の関係でこれ以上非指定医の先生は採用出来なくなってしまったという病院判断。(指定医の先生なら募集をしている状況)
もしくは
>指定医の先生ばかりになってしまった為、今後は非指定医の先生の採用を検討したいという病院判断。(非指定医の先生なら募集をしている状況)

②本当は募集しているのに、男女比や年齢層などの医師体制の影響
>医局内の体制が男女どちらかに偏っている為、これ以上の偏りは出せないという病院判断。
>医局内の先生方の年齢層が偏っている為、年齢層に幅を持たせたいという病院判断。

③本当は募集していたのに、候補者が複数名いたことによる影響
>同時に複数名の候補者がいて、他の先生の採用の話を進めたいという病院判断。

④本当は募集しているのに、応募側が求める希望条件による影響
>応募する際の求める条件面が「当院には合わない」という印象を与えてしまった場合。

単純に医師充足という事ではなく、正直以上のような可能性もあります。
病院側も応募のあった先生に失礼のないように、と上記のような返答をされた可能性もあるのです。

ただし逆を言えば、例えば「知り合いの先生は断られてしまったけど、自分は応募出来た」という事も起こりえるという事です。

このあたりの病院の募集状況については、なかなか知り得るものではありません。
そこでもし病院側の募集状況の内情についてお気にされる先生がおりましたら、私共【精神科医の転職相談室】を上手く利用して情報収集をなさってみてください。