長く勤務出来る医療機関で働きたい!

 

転職をお考えの精神科医の先生方から「長く勤務出来る病院/クリニックに転職がしたい!」「長く勤務出来る環境の病院/クリニックで募集はしていませんか?」というお話を伺う事があります。

良い環境、良い条件で長く働けるのであればこれ以上ない事です。
実際にそのように働いている先生方もいらっしゃると思います。

では良い環境にいる先生方はどのようにしてそのような環境や条件を手に入れたのか?

以前、実際に良い環境で働いているという先生方からお話を伺う機会がありました。
そこでどの先生も仰っていた事は「入職してみたら、たまたま良い病院だった」ではなく、「当たり前かもしれないが、組織人・チーム医療に携わる者としてこれまで真面目に勤務してきた結果」という事を仰っていました。

当然医療機関は組織ですから、チーム医療が大事です。
とはいえ時には病院側の方針に疑問を抱いたり、中には理解出来ない事もあったそうです。
しかし上記の先生方はそのような事も乗り越えながら、病院の良い部分も見つめながら、チーム医療の一員として患者様と向き合ってこられたそうです。

そんな事を数か月~数年続けているうちに、周りの環境が変わってきたそうです。

変わってきたというのは「すっかり慣れて何の不満もなくなってしまった」という先生のお気持ちの部分ではなく、「院長先生を始めコメディカルや事務方からの信頼が厚くなり、皆さんが本当に良くしてくれるようになった」との事でした。
そうなると勤務条件も評価に値する額の提示があり、結果的に満足している環境になったという事でした。

最初から「~してくれ」「~してほしい」と先生側から求めるスタンスでは、不満が生まれ、いつしか病院のマイナス面にしか目を向けなくなってしまいます。
そうではなく、まず勤務している病院に合わせながら先生の努力を与え続けた結果だというのです。

本日お伝えしたかった事は、良い環境はしてもらうのでもなければ、降ってくるようなものでもないという事です。
ご自身で作っていくというお気持ちが重要という事です。

「そんな事は疲れるだけだ…。」とお考えになるかもしれません。
しかし満足度の低い勤務先で働き、何度も転職をして都度新しい環境に飛び込むのはもっと疲れてしまうのではないでしょうか。

冒頭の事を仰る先生方や、この記事を読んで下さる先生の中にはこれまで短期間で転職を繰り返してこられた先生方がいらっしゃるかもしれません。
当然様々なご事情があったのかもしれませんが、上記は一例として参考にして下されば幸いです。