定年退職後の勤務について

弊社の方にお問い合わせ頂く先生方の中には定年後も引き続き勤務を継続していきたいが、どういった医療機関を選んだらよいのか?という事でご相談を頂くケースがあります。
ここ最近では特に精神科におきましては60代や70代、時には80代など、ご年齢を重ねられても現役で診察を続けていらしゃる先生方も多数いらっしゃいます。
そこで今回は、こういった先生方のように末永くご勤務して頂くためには、どういった点に気を配りつつ勤務先をお探しになるべきか、ご説明させて頂きたいと思います。

定年後の勤務について考える際に最も大事なのは定年が何歳に設定されているかではなく定年を迎えた後の勤務形態という事になります。
具体的にどのような形態があるのかといいますと1つは定年を迎えた後に再雇用して頂くようなパターンです。
多くの場合「嘱託」という形態です。
これは引き続き勤務を継続して頂く事が可能ではあるのですが常勤として勤務していた時よりも勤務日数を少なめに設定したり勤務時間を短縮するなど非常勤のような扱いになる場合が多くなります。
そのため頂ける給与についても常勤の時の額よりも減額されるような場合が多くなります。
また契約についても有期雇用契約、つまり1年間の契約を都度更新していくような形式の場合が多くなります。
先生方の体力や健康面と照らし合わせながら勤務を継続して頂く事になると思います。

もう1つは、そもそも定年が存在しないようなケースです。
このような場合には極論、何歳になっても常勤として勤務し続ける事が可能になります。
そのためご年齢を重ねられたとしても対応している業務量・質が変わらなければ、それまでに戴いていたのと同額の給与が頂けることになります。
このようなパターンの方が期限などを気にすることなく勤務を継続する事が可能になりますので末永く勤務しやすいパターンだと言えるのではないでしょうか。

ご勤務を末永く継続していきたいとお考えの先生方は、まずそれぞれの医療機関の定年の有無、有の場合には定年が何歳なのか、定年後の勤務形態はどのようになるのか、給与額はどうなるのか、業務量はどうなるのか、こういった点をお調べして頂く事で将来の勤務イメージを掴んで頂く事が可能です。
将来も安心してご勤務して頂けるように上記のような点についてお知りおき頂ければ幸いです。

それともう1つ職場との信頼関係という事になります。
そもそも職場側から今後も勤務を継続して頂きたいと思って頂けなければ継続勤務は厳しくなります。
こういった事をイメージして頂き職場との良好な関係性を築いていく事も忘れずに日々の業務に取り組んで頂ける事をお勧めいたします。