社内営業ならぬ院内営業も大事です

よく社内営業という言葉を耳にする事があると思います。
これは営業職とは社外の顧客に対して商品やサービスを販売するだけではなく、社内の人に対しても自分を売ることで営業職の社員だけでなく事務員など社内での関係性を良好に保ち仕事がしやすいような環境を作っていく事になります。

実はこのような考え方、医療機関内でも同じような事が言えるのではないかと思う事があります。
以前、H先生という指定医をお持ちの先生の対応をさせて頂いた時の事です。
H先生の勤務先には常勤の内科医が2名在籍していたようでした。
精神科単科病院で2名の内科の常勤が勤務しているというのは環境としては大変恵まれている環境のように思います。
しかし、どうやら身体合併症の患者の対応を行う際に、この2人の内科医が一切、手を貸してくれず困っていたため、内科医が充実しているような医療機関への転職を考えているという事でご相談を受けた事がありました。

それから1~2年が経過してH先生が元々勤務していた医療機関に別の要件で訪問する機会がありました。
その際ですが当時伺っていた2人の内科医は引き続き勤務を継続されていました。
そして院長先生や事務長から院内のお話を伺うと、この2人の内科医は長年この病院で勤務しており精神科の先生方からはもちろん、コメディカルや事務職員からも大変信頼されている先生でトラブル等を起こした事は一切ない事が分ったのです。
実際にお話をさせて頂いたのですが、とても仕事をしないような先生には見えませんでした。

これは推測になりますが、恐らくH先生は2名の内科医と上手くコミュニケーションが取れていなかったのだと思います。
上手くコミュニケーションを取る事、つまり院内営業が出来ていれば上手く協力体制を敷く事も出来たのではないでしょうか。

仕事が出来る人ほど院内営業(社内営業)が上手いと言います。
また仕事は一人では出来ません。
周りの方々の協力があって初めて成立する事だと思います。
より良い仕事をするためにも院内営業にも力を注いでみてはいかがでしょうか。