弊社では有難いことに、毎月たくさんの精神科の先生方より転職に関するご相談を頂いております。
ご相談を頂きました先生方に対しましては、まずは先生方がお考えになられている転職に関するご希望やご要望、お悩みなど様々な事について詳しくヒアリングをさせて頂きます。
その上で個々の先生方に見合った医療機関をお探し、ご提案させて頂く事になります。
このヒアリングの作業を通じて、多くの精神科の先生方より様々なお話をお伺いさせて頂きますと、先生方がお考えになられているご希望の内容について、おおよその傾向のようなものが見えてきます。
例えば指定医の先生方ですと「週4日勤務」「当直免除」「急性期より慢性期希望」というような条件をご希望される先生方が非常に多くなります。
また、非指定医や精神科へ転科をご希望されている先生方の場合には「指定医が確実に取れる」「教育体制がしっかりしている」「最短で症例を集める事が出来る」などのお話を頂く事が圧倒的に多くなります。
こういった内容に関しましては、今に始まったことではなく以前から変わらず多くの先生方よりお話をお伺いする機会が多くなっているのですが、ここ最近では、これらにプラスして以前にはあまりお伺いする事がなかった条件について気にされている先生方が非常に多くなってきた印象がございます。
それは「職場の将来性」という事になります。
転職をご希望される先生方の多くは、同じ職場で出来るだけ長く働きたいとお考えになられている場合が圧倒的に多くなります。
しかし、精神科の医療機関の現状を見てみますと、全国の精神科の病院の約7割が赤字経営に陥っていたり、地域によっては既に人口の減少が始まっており、それに伴って患者が減少し病床の稼働率が下がってしまい、やむを得ず病棟の一部を休床にしたり削減などを行っているところも出てきています。
中には閉院に追い込まれてしまったり、他の医療機関に吸収されるような場合もあり、同じ職場で腰を据えて末永く勤務していきたいとお考えになられている先生方にとりましては、大きな不安材料になってしまうのです。

では、新たな勤務先をお探しになられる際ですが、医療機関のどのような部分に注視すれば良いのかと言いますと一番は経営状態という事になる訳ですが、医療機関としてもあまり表に出したくない情報であり、具体的な内容について確認しようと思っても明確な回答が頂けない場合が多いです。
そこで代わりに確認して頂きたい点は「将来のために新たに手掛けている事があるのか」「あるとしたら具体的にどのような事を手掛けているのか」について確認して頂く事になります。
実はこの点は医療機関によって大きな差が出る部分の一つです。
危機意識を持ちつつ、将来のために積極的に活動されている医療機関ですと、病棟の種別を変えたり、外来強化のためにサテライトクリニックを立ち上げたり、新たに訪問診療を開始したり、場合によってはダウンサイジングする事で確実に利益が出せるような体制を目指すなど、何らかの手を打っている場合が多いです。
逆に意識が高くないところでは、残念ながらほとんど何も手を打っていないところもあります。
このように、将来に対する考え方は医療機関によって様々であり、医療機関ごとの差が浮き彫りになる部分でもあります。
今後の職場探しの要素としましては、こういった部分が非常に重要な要素になることは間違いないと考えております。
そこで医療機関の見学や面接にご参加される際ですが、是非こういった部分について詳しく確認される事をお勧め致します。