今の不満は転職で解決できる? 後悔しない精神科医のキャリアチェンジの判断基準

先日、弊社宛に転職のご相談をいただいたS先生(40代/精神保健指定医)は、そもそも転職すべきか否かで深く悩まれていました。
その理由をお伺いしたところ、神奈川県内にある現在の職場に入職して約10年が経過したものの、その間一度も昇給がなく、今後も昇給を期待できる雰囲気は一切ないとのことでした。
「いくら成果を上げても評価されない環境で、モチベーションを維持しながら長く勤務を継続することは難しい」と考えるようになり、転職について考え始めたという経緯です。

そこで、S先生の現在の労働環境についてさらに詳しくヒアリングを行いました。
勤務日数は週4日、当直は免除。病院自体は慢性期のため外来は少なめで、週半日のみ対応(1コマ15〜20名程度)。病棟管理は60〜70名程度を受け持っているとのことでした。
給与は年俸1,600万円。これは神奈川県内の精神科病院の平均的な労働条件と比べても、決して悪くない条件です。
こうなると、「転職によって現職以上の職場が見つかる可能性がどれだけあるのか」「S先生が何を最優先しているのか」という点が非常に重要になってきます。
これらを意識しつつ、改めてS先生と「本当に転職すべきか」を話し合った結果、最終的にS先生は「転職する」という決断を下されました。

では、このような決断に至った背景にはどのような理由があったのでしょうか。
まず、S先生が仕事で最も重視していたのは「やりがいと報酬のバランス」であることが分かりました。
ただ給与が高ければ良いというわけではなく、「人一倍働いた分、それを正当に評価してもらえる環境に身を置きたい」というご希望だったのです。
額面だけで見れば、現職の1,600万円は首都圏でも高い部類に入り、これ以上の金額を提示できる職場を探すこと自体は容易ではありません。
しかしS先生は、「仮に一時的に給与額が下がったとしても、長期的な視点で自身の働きぶりが評価され、昇給によって今の給与を超えられる見込みがあるならば問題ない」とおっしゃってくださいました。

そこで弊社から、そのような評価制度を持つ病院をご提案したところ、S先生にもご納得いただき、無事にご転職が決定いたしました。
今回の事例のように、転職を検討される際には「転職したいと思った理由」と「何を最優先したいのか」の2点を明確にし、転職によってその課題が真に解決できるのかを具体的にイメージすることが大切です。

「今の職場に不満があるから」と短絡的に判断するのではなく、それが「ポジティブな転職」になるのかどうかを客観視し、状況によっては「現職に留まる」という選択肢も含めて冷静に判断することが重要ではないでしょうか。
転職すべきか否かでお悩みの際は、弊社が第三者の視点から様々な角度でアドバイスをさせていただきます。
まずは、お気軽にご相談ください。