精神科医である先生方が転職先を選ぶ際、給与や勤務条件に加えて通勤事情も大きな要素です。
精神科病院は駅から離れた場所にあることが多く、電車の最寄り駅から送迎バスや公共バスを利用するケースも珍しくありません。
このため転職相談では「自宅からの距離が近い病院を選びたい」という声もよく耳にします。
しかし、近いが故の『あるある』も存在します。
それは外来患者さんと生活圏が重なることでプライベートで患者さんと遭遇したり、家が近いことを理由に早番や遅番を依頼されやすくなったりなど、思わぬ負担が増えることもあります。
■通勤費と勤務日数の関係
通勤手当はほとんどの医療機関で支給されますが、上限額が設けられていることが多く、電車代に加えてバス代が必要な場合は支給額を超えることがあります。
一般企業では定期券を購入するのが前提ですが、精神科医の勤務は週4日のケースもあるため、都度購入の方が安く済むこともあります。
ちなみに遠方の地方病院では、引っ越し費用や新幹線代など交通費を全額支給するところもあり、車通勤の場合はガソリン代や高速代を補助してくれることもあります。
基本的に医師不足の地域では、実際に遠方から通う医師に対して通勤費を全額支給している例は多いです。
■新幹線通勤という選択肢
また新幹線で通勤する先生方もおります。
遠距離でも地方病院で働くことで給与が相場より高く柔軟な条件が提示されるケースが多く、往復の新幹線代や社宅を病院側が負担してくれるため、医師の自己負担がほぼゼロで済むことが魅力です。
さらに朝のラッシュや渋滞に巻き込まれず、1時間程度の乗車時間を読書や論文のチェックに充てられることから、通勤時間を有意義に使えるメリットがあります。
実際に新幹線通勤を始めた先生方からは「最初は抵抗があったが今では快適」「もう慣れてしまった」との声もあり、条件面が優遇されれば検討する価値は大きいと言えます。
■生活と仕事のバランスをどう取るか
通勤時間はライフワークバランスに直結します。
実際に私ども【精神科医の転職相談室】に転職相談のあった先生方も職場選びで通勤時間を重視したというケースは多いです。
特に20〜30代の若い先生方は通勤時間への関心が比較的高めです。
病院やごく一部のクリニックでは、タクシー代の支給や送迎サービス、駐車場の提供など様々な通勤手当が用意されています。
転職の際は通勤費の支給額や通勤手段、勤務日数を総合的に確認し、自分の生活スタイルに合った職場を検討することも重要です。
~~まとめ~~
精神科医の通勤事情は、(特に精神単科病院の立地から)距離・費用・勤務形態が複雑に絡み合います。
自宅に近い職場を選べば時間の節約になりますが、患者さんや同僚との距離が近くなることでプライバシー確保や突発的な業務依頼の懸念がされます。
一方、地方病院や新幹線通勤は長距離ながら給与・福利厚生が手厚く、通勤時間を有効活用できるメリットがあります。通勤手当の支給状況などを確認しつつ、ご自身の年齢や生活環境、キャリアプランに合った通勤スタイルがお勧めです。
このあたりは私ども【精神科医の転職相談室】を上手くご活用していただき、情報を収集することで、働きやすい環境と生活の質を両立させるヒントが得られるかと思います。