本日は過去に、ある医療機関から聞いた実際にあった事例をご紹介します。
 
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ある医療機関に転職の為、面接に来た指定医の先生(A先生)がおりました。
A先生は、温和で優しい印象の先生でありコミュニーケーション能力も高い為、面接時の医療機関側の評価としては「非常に良い先生が面接に来てくれた。」という評価でした。
 
しかし医療機関側も採用をしたいという強い考えを持っていたのですが、気になる点が一点だけありました。
それは転職の回数でした。
「あんなに良い先生なのに何故ここまで転職を繰り返しているのだろう?」そんな疑問を持ちながら院内で検討していたところ、院内の職員からA先生に対するタレコミがありました。
その職員からの話を聞き、採用を考えていた院長と採用担当者は驚きます。
 
それはA先生の前の勤務先病院での悪評だったのです。
「患者様に対する態度、そしてコメディカルや他の医師に対する態度があまりにも酷く、前の病院からは悪い評価があったというものでした。」
 
実はその職員は過去の病院でA先生と一緒に勤務していた事があったのです。
面接時の院内見学時にたまたまA先生を見かけて驚いたとの事でした。
 
結果として、その医療機関はA先生へお断りの連絡を入れたそうです。
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以上は一例としてご紹介をさせて頂きましたが、狭い医療業界でさらにその中の精神科というもっと狭い分野では、以前の悪い評価が悪い評判として伝染する事があります。
転職をするから、今の勤務先での評価は関係ないというお考えは危険です。
 
医療機関は各分野の専門職が集まる組織です。
組織の中で先生は医師というお立場ですが、だからといってコメディカルや職員、また年齢の下の医師に対して高圧的な態度を取っていいわけではありません。
医療機関という組織は、患者様にとって良い医療を提供出来るように努める場所です。
 
 
ご縁があってこの記事をお読みの先生方はおそらく大丈夫だとは思いたいのですが、もしこれまでご自身の働き方や同じ医療機関で働く方々への接し方について考えた事のない先生がおりましたら、一度ご自身を振り返ってみる事も大事かもしれません。