転職活動を行われる際ですが、精神科の先生方の中には紹介会社を利用して活動を行われる事もあると思います。
また、先生方の中には同時に複数の紹介会社をご利用される場合もあるかと思います。
もちろん、同時に複数の紹介会社をご利用される事に関しましては、全く問題のない事でして、全て個々の先生方の裁量によってご判断して頂ければと考えておりますが、同時に複数の紹介会社を利用した事によって痛い目にあわれてしまった先生のお話を耳にしたケースが多々ございます。
そこで今回ですが、同時に複数の紹介会社をご利用される際の注意点についてご案内させて頂きたいと思います。
まず、最も注意して頂きたい点としまして「医療機関に与える印象の問題」があります。
各紹介会社は先生方よりご相談を頂いた後、候補となる医療機関に対して医師の紹介が可能かどうかの打診を行う場合があります。
ここで紹介可能との確認が取れた医療機関の情報を先生方に対しご紹介させて頂く事になるのですが、その際ですが、複数の紹介会社が医療機関に対し一斉に打診作業を行う事になる可能性が高く、同じ医療機関に対し同じ先生の件で複数の紹介会社を通じて何度も打診をしてしまう事が起こり得ます。
この時に医療機関の採用担当者が抱く印象の中の1つに「紹介会社を上手く管理する事が出来ていない先生」という意見があります。
その背景にはいくつかの要素が考えられますが、何かの理由があり焦って転職活動をしているのではないか?というような悪い印象を抱かれてしまったり、実際に仕事をして頂く場面においてもコメディカルなど、職員を上手く統率する事が出来ない先生ではないのか?というようなネガティブ印象を持たれてしまう恐れがあります。
また、少数ではありますが医療機関の中には「1つの紹介会社を信用して信頼関係を構築する事が出来ない先生」という印象を持たれたところもありました。
いずれにしましても、こういった事を医療機関側が考える可能性があるという事をしっかりと認識している紹介会社にお願いした方がベターです。

もう一つ、同じ紹介会社であっても会社ごとに実力差があるという事をご認識頂いた方が良いという事になります。
上記のように医療機関に打診を行う際ですが、紹介会社によっては、先生方からヒアリングさせて頂いた内容を誇張して医療機関に伝えるような悪質な会社もあるようです。
例えば1,500万円の給与をご希望されていると確認しているにも関わらず、医療機関に打診する際に明らかに許容を超えた内容で打診をするようなケースです。
更に問題なのは、その内容が地域の給与相場から大きくかけ離れている事に気が付いていない状態で打診してしまうため、その時点で医療機関側から「そんな給与額ばかりを希望している先生は必要ない」という事で断られてしまうようなケースがあるという事になります。
実際に過去に弊社で対応させて頂きましたT先生の際には、他の紹介会社が医療機関に対しあらぬ事を伝えていた事で、医療機関側がT先生に対して間違った認識を持っているようなケースがあり、その認識を挽回させて頂くところから作業を行うようなケースもございました。
こういった事にならないようにして頂くためにも、地域の給与額の相場くらいは理解している紹介会社に依頼した方が安心という事になります。
このように、紹介会社をご利用される際にも留意して頂きたいポイントは幾つか存在しております。
ただ闇雲に依頼をするのではなく、しっかりと見定めをして頂いた上で、信用できる紹介会社に依頼される事をお勧め致します。
今後の転職活動のご参考にして頂けますと幸いです。