先生方が転職活動を行う際に非常に労力を要する作業の1つとして「退職申請」が挙げられます。
新たな転職先が見つかり、いざ現職場を退職したいと思っても、なかなか思い通りに話が進まないような場合も多々お見受け致します。
退職申請を行う際ですが、出来る限り波風を立てる事なくスムーズに事が運ぶに越した事はないと考えております。
そこで今回ですが、スムーズな退職申請を行うために、これだけは覚えておいて頂きたい2つのポイントについてご説明させて頂きたいと思います。
①退職申請を行う時期について
退職申請を行う時期についてお考えになられる際に最も大事な事としましては、現職場の退職申請に関するルールがどのような内容になっているのかをご確認して頂く事になります。
まず真っ先にご確認して頂く必要があるのは、先生と職場との間で交わした雇用契約書や、院内に備え付けてある就業規則などを確認して頂くと良いと思います。
こちらに「退職に関する規程」が記載されています。
退職申請を行う際には何か月前までに申し出するという記載がありますので、この内容を確認しつつ手配が遅れないようにするのが第一です。
また、契約形態が有期雇用契約なのか無期雇用契約なのかによっても解釈が変わりますので、まずはどういった内容で契約が締結されているのかを確認しておく事が大事です。
②申請後はこちらから率先して働きかける
もう一つ、退職申請をしている時に意外と多いトラブルとしては「職場(医局)に対して退職申請をしたにも関わらず、その後、一切何も返答がなく困っている」という事態を招いてしまう事です。
職場側の言い分として多いのは「受理したつもりはない」という態度を取られる事が多くなりますが、ルールを守った上での退職申請であれば、職業選択の自由という権利から職場は退職申請を拒否することが出来ないという事になります。
いつまで待っても反応が無い場合には、こういった権利がある事をご認識頂きつつ、改めて職場に対して働きかけをして頂き、スムーズな退職申請をして頂く事が大事ではないかと思います。
医療機関にとって常勤の先生が退職するという事は一大事に値する事です。
そのため強い引き留めにあったり、時には退職届を受理して頂けないなど、思い通りに事が運ばないケースも多々あります。
だからこそ、しっかりした準備や対応を行う事が、出来る限り揉めない、波風を立てない状態で退職に繋がると考えております。
是非、ご参考にして頂けますと幸いです。