労働条件の相場を知っておく事の重要性について

労働条件についてですが、特にその中でも給与額に関しましては、病院が所在する地域であったり病院の特色によって大幅に変動する可能性があります。
例えば東京や大阪などの大都市にある病院と、北海道や東北などの病院では、ご提示して頂ける給与額が大きく変わる可能性がございます。
その理由の多くが、病院側が医師を採用する際の難易度に関係してくることが多く、医師からの応募自体が少なく採用する事が難しい難易度の高い地域ほど、ご提示頂ける給与額は高く設定されている場合が多くなり、この難易度が低くなるほど、ご提示頂ける給与額は下がるという傾向がございます。

一方で医療機関の中には、地域の相場と大きくはかけ離れた条件で、医師の募集を行っている場合もございます。
相場よりも明らかに良い条件で募集を行っているような場合ですが、一見良い情報に見えてしまう事もあるかもしれませんが、その背景には条件を良くしなければならない何らかの理由等が潜んでいる可能性が高くなります。
そこで、こういった条件を見かけた際には、それを鵜呑みにするのではなく、その背景についてお調べになる事が非常に重要になります。

背景についてですが、様々な理由が想定されます。
例えば「急に退職する医師が出てしまった」という場合です。
当然、医療機関としては早く後任の医師を採用したいと考えます。
そのために好条件を提示しているという事になりますが、普段は滅多に募集を行わないような医療機関が好条件で募集を行っているという事であれば、定着率の高い良い病院が募集を行っている可能性も考えられるため、ポジティブに捉える事が可能です。
一方、中には医師が足りておらず、一人の先生に対応して頂く業務量が他の医療機関よりも多いような医療機関においても、好条件を提示される場合もあります。
つまり対応する業務量は他の医療機関よりも多くなっており、一見給与額だけは良さそうに見えても、実は割の良くない内容になっている、なんていうこともあり得ます。

以上のような事からも、まずは転職をご希望されている地域の相場を確認して頂きつつ、実際に応募される医療機関は相場と比べてどうなのかを確認して頂く事は非常に大事ではないかと思います。
また、明らかに相場とかけ離れた条件を提示されている医療機関の場合には、その理由や背景についても可能な限りお調べになられる事をお薦め致します。
今後の転職活動を行う際のご参考にして頂けますと幸いです。