日々全国の病院と連絡を取り合っておりますと、院長や事務長から医師の募集状況についてお話を伺う事が多々あります。
そこで見えてくるのが常時医師の募集をかけている病院とそうではない病院です。
ただ正直…常時医師の募集を行なっている病院は何となくイメージが良くない。
もしくは悪い病院だという印象をお持ちではないでしょうか?
本日はこの件について検証していきます。
まずは、医師の募集を基本的にしていない病院と常時募集をしている病院の募集背景を比較をしてみます。
以下は医師の募集をあまりしていない病院の内情です。
■ 常勤医師は全て大学からの派遣医師で構成されており、フリーの先生方は募集していない。
■ 勤務環境が良く、昔ながらの先生方で構成されている為、医師が辞めない。
■ 知名度の高い有名病院で常に入職待ちの先生がいる。
■ 院長や勤務している先生方の繋がりや伝手で入職された先生で構成されている。
…etc
続いて、以下は常時医師の募集を行なっている病院の内情です。
■ 症例が多く忙しい急性期病院であり、指定医を取得後に辞めてしまう先生方が常に一定数いる。(急性期病院にありがちなケース)
■ 常勤の医師数が10名~20名規模、もしくはそれ以上在籍している為、毎年ご家庭の都合など何かしらの理由でお辞めになる先生がチラチラ出てくる。
■ 立地的にアクセスの悪いところに病院が立っている。
■ 内情に何かしらの問題があり、入職してもすぐに辞めてしまう医師が多い。
…etc
上記の内容を見ると、必ずしも「常に埋まっている病院=良い病院」ではありませんし、「常に募集をしている病院=悪い病院」でもありません。
「いつも医師の募集をしている病院=悪い病院」というイメージや噂が独り歩きしているかもしれませんが、実情は違う事も多いのです。
よって結論としては、「決めつけない方がよい」という事になります。
では良い病院とは何のか?というと、それは先生が求めている環境やご希望によって変わるものです。
上記のような、いつも募集をしていない病院が先生にとって良い病院であるかもしれませんし、いつも募集をしている病院が先生にとって良い病院かもしれません。
今ここで先生にとって良い病院とはココだ!という断言は難しいのですが、以上の事から転職の際の病院選びは慎重に行なっていくべきだと思います。