強気の条件交渉について ~メリット・デメリット~

 

精神科の先生方が転職先候補の病院と最後の条件を詰める段階で、私共は交渉を行なっています。
先生から「この条件何とかならないか?」「もっとこうならないのか?」という事を先生に代わって私共転職コンサルタントが医療機関側に交渉を行ないます。

 

代理人を通す事によって、先生ご自身では交渉のし難い給与額の事やお休みの事など福利厚生についてもお話がしやすくなります。
それが代理人を通すメリットの一つです。

 

またもう一つのメリットとしては、代理人は交渉のタイミングや程度、ポイントを理解している為、成功率が上がります。
先生ご自身で交渉するより確度が高くなることは確かです。

 

 

ただ勿論、メリットばかりではありません。
気を付けなければならない事もあります。

 

それは、“強気”の交渉をした時には先生の心証が悪くなってしまうという事です。
強気というのは、相場観やその病院の規定から大きく外れている事です。

 

また当然、理不尽な交渉は医療機関側が嫌う傾向があります。
例えば、電車通勤が出来る環境なのに「自宅からのタクシー代を支給してほしい」とか、常勤の先生が皆当直をやっているのに「単純に当直は嫌だから自分だけ外してほしい」とか、「週3日勤務で常勤にしてほしい」など何でもかんでも言えばいいという訳ではありません。

 

「理想の希望は言ったもん勝ち!」かのようなお考えの先生もいらっしゃいますが、そんな交渉は、してしまったもん負け…になります。
万が一の万が一、その強気の条件が叶ったとしても、既に勤務開始時の先生の心証はよろしくない為、ご勤務後に変な摩擦が起きないかどうか、肩身の狭い思いをされるのではないかと心配になります。
結局そのような肩身の狭い環境下での勤務は続かないのではないでしょうか?

 

 

 

ただ先生方が「強気の交渉をしてほしい!」と仰る気持ちも分かります。
医療機関側からどのような反応で条件提示をしてくれているのか?や交渉した時の医療機関側の反応や顔は見れませんし、実際どのあたりがベターなのか、過去の状況からどのあたりまでは呑んでくれそうかは分からないからです。

 

ですからこの条件交渉の設定値は転職コンサルタントに相談をして決めていただくのがベストです。
そもそもの良いお話を無下な交渉で台無しにしてしまうのは勿体無いのです。

 

入職後の摩擦や人間関係 等の事まで考えますと、入職に向けての話が先生と医療機関側の双方で気分良く進むに越した事はありません。
条件交渉をさせるのであれば、まずは先生のお考えを転職コンサルタントにぶつけてみて、そして相談・共有してから…をお勧め致します。