過去に転職のご経験がある先生は、その時々で様々な理由があったと思います。
例えば、
① 条件アップの為に転職。
② 子供の手がかからなくなった為、しっかりと働ける病院へ転職。
③ 精神科へ転科する為に指定医取得実績の豊富な病院へ転職。
④ 家族の都合により転職。
⑤ 今の病院は自分に合わないから転職。
…etc
特に上記⑤については、私共への過去のご相談事例としても非常に多い転職理由です。
人間関係であったり、病院の方向性との齟齬であったりとそのようなお話を先生方から聞く事が多々あります。
そして転職をする度に上記⑤のような理由であったとしたら、それは非常に不幸な事です。
では上記⑤のようなケースのリスク回避案として一般的に考えられる事として
・慎重に病院選びをする。
・知り合いの先生が既に働いている病院へ転職する。
以上のような考えをされる先生も多いのではないでしょうか?
しかし、もっと大事な事があります。
そしてこれは転職の度に考えるべき事です。
それは、ご自身の過去を振り返るという事です。
悪いのは全て相手(元の勤務先)ではなく、自分にも改善するべきところがあったのではないか?と自問するのです。
つい悪い環境は全て相手のせいと決めつけてしまう事があるかもしれません。実際には100対0で相手が悪いのかもしれません。
しかし、それでも「もし自分がこのような対応をしていれば・・・」とか「もっと積極的に院長や事務長とコミュニケーションを取っていれば・・・」など
思う事は必ずあるものです。
どっちが悪いのかとそういうジャッジをした方が良いという事ではありません。
ご自身を客観的に見る癖をつけた方が良いという事です。
組織の中で働くという事は歩み寄りが必要です。そして良い職場環境は降って来るものではなく、自分から溶け込んだり作り出すものです。
正しい表現かはわかりませんが、
わざわざ転職をして悪い環境にいたわけですから、そこから何か吸収しない事には先生のその期間はただただ損をしたという事になります。
必ずしも100対0で相手が悪いというように決めつけてしまう前に、ご自身を振り返るという事も今後良い環境で働くには大事な転職活動の一つではないかと思っています。