先日お会いした精神科の30代の先生から以下の質問を受けました。
「精神科医師として転職出来る(転職を受け入れてもらえる)のは何歳くらいまで??」

 

本日は、全国の医療機関側の反応を下に、実際に精神科医師の転職は何歳までなのかをお伝えしたいと思います。
(医局に属していない精神科医師のケースをお伝えします。)

 

 

まず医療機関側の考え方として、
そもそも年齢を医療機関側が気にするのは主に以下の理由が挙げられます。

 

1. 将来的に身体的に問題なくお元気で長くご勤務いただけるのかどうか。
2. 院内の在籍医師の高齢化が進んでいる為、若返りを図りたいと考えている。
3. 急性期の患者様が多い為、ある程度忙しい勤務が予想される。
4. 院長や副院長クラスの年齢が若い場合、あまりに上の先生が来てしまうとお互い気を遣う事になってしまう。
…etc

 

これは都市部であればあるほど、お住まいになっている先生方が多い人気エリアほど、年齢を気にされる医療機関は多いです。
先生の年齢を言った段階で「当院では難しいです…」との回答が帰ってくる事も多々あります。

 

では一体何歳くらいまでなのか?

都市部であれば、目安は~50代までです。
勿論、先生のご経験やお持ちの資格、お人柄によって延びる事はよくあります。

 

ただし医師といえど一つの区切りとして定年がある病院は多く、その後は年単位での再雇用制度が適用される事もありますが、定年まであと数年という先生はハードルが上がってしまう事は確かです。

60代の先生でも見た目がお若く、お元気でバリバリとご勤務されている先生は多いですが、最初の話の段階では上記1~4の事があり都市部では苦戦する事もあると思います。

 

 

では比較的都市部であっても60代以上の先生が転職をする際にお話の進みやすい病院はどのような病院なのか?といいますと、
何となくご想像はつくかもしれませんが、それは慢性期病院への転職です。
元々高齢の先生方が在籍している事が多い為、年齢でNGとなるケースがほとんどなくなります。

 

また院長職等の管理職に就く場合もこの限りではありません。
病院側もご経験のある、年齢の高い先生を求めているケースも多いです。

 

 

 

本日は都市部での転職のケースにスポットを当てましたが、当然都市部から離れた地方の病院であれば状況は大きく変わります。

 

 

ご年齢を重ねられ、今後も精神科医師としての転職をお考えの先生は、
・慢性期病院での勤務を検討してみる。
・管理職に就く事を検討してみる。
・都市部から離れたエリア、もしくはお引越しも視野に地方の病院での勤務も検討してみる。

 

という方向性を考えてみても良いかもしれません。