後期研修先から精神科へ進む先生や、指定医めざすような先生方から
「週4日の勤務を常勤先で週1日は外勤日に当てたい。」
というご相談を頂く事があります。

 

本日は、精神科経験の無い先生、もしくは経験の浅い先生は週4日勤務が果たして良いのか?この点について考えてみたいと思います。

 

 

まず、週4日勤務についてはご周知の通り、週5日勤務と比べて業務量を抑えられるという事はありません。
週5日勤務の業務量を週4日で終わらせるという事になります。
言い換えると、週3日病院を空ける状況で患者様のフォローや万が一の時に備えておくような対処・処置をしておくという事です。

 

これらを経験の浅い先生が全て行なう事をイメージしていただくと、正直難しいように思います。
週4日で働ける案件が出てくるか否かの前に、業務的に難しい事が予想されます。

 

 

 

また週4日勤務のメリットは週5日と比較した場合、週1日をフリーな時間に当てる事が出来るという点です。
外勤を入れる事をお考えの先生も多いのではないでしょうか。

 

しかし以下のようなデメリットもあります。

■ 出勤日が少ないという事は症例がその分集まりにくくなり、指定医取得が遅くなる可能性があるという事になります。
■ 上の先生方から「勤務に対する熱意が感じられない。」という印象になってしまい、心証が悪くなってしまう事もあります。
■ 医療法で定められている週32時間以上の勤務に該当しなくなり、非常勤医師扱いになる事で指定医取得までの経験カウントが出来なくなってしまう事もあります。
■ 週1日を外勤日に当てるにしても、臨床経験が少ない中でする事は限られますし、嘱託の産業医も臨床経験を積んでからこそ企業側から求められるものです。

 

 

色々とネガティブな要素を紹介しましたが、
週4日勤務はある程度の精神科の経験を積まれた後(指定医の取得のタイミングでも良いかと思います)に求められる事をお勧め致します。

 

とはいえ、週4日勤務に絶対の拘りがあるという先生は、
既に上記の覚悟がおありなのだという理解の下、お力になりたいと思います。