転職をし、この4月から新しい環境でご勤務されている先生方は多いかと思います。

 

また、4月は今後のご転職について先生方からご相談を頂く機会も多い時期です。
「来年の4月からの転職を考えている。」
「秋頃に転職を考えている為、そろそろ活動していきたい。」
…etc

 

4月は新しく勤務を開始する先生方もおれば、これまで転職を考えていた先生方からご相談を頂く事が多い時期という色んな意味で先生方に変化がある時期なのです。

しかし中には、4月から新しい職場で勤務を始めたばかりという先生から、私共【精神科医の転職相談室】に転職相談(初めてのご相談)を頂く事があります。

 

お話を伺うと、
「事前の面接や見学時に話を聞いていた内容と齟齬があり、再度転職を考えている。」
「医師一人に対する業務量が多く、このままではやっていけない。」
「イメージしていた環境と実情が違いすぎて転職をするべきか迷っている。」
「これまでの病院と違い違和感があり、今後続けていく自信がない。」
というような内容です。

 

4月からの新天地で不安もありながら、ただ期待の方が大きく勤務に努めていたところ、何か違う…。
このような事もあるのかもしれません。

 

 

 

しかし、そこで直ぐに転職という事には、待ったをかけたいです。
理由としては以下が考えられる為です。

 

■ 勤務がスタートしたばかりで見えていない部分が多く、安易に転職と決断をするにはまだ時期尚早である事。
■ 勤務直後の違和感は新しく環境が変わった為の事であって、勤務に慣れる事によって徐々に緩和される可能性もある事。
■ 医療機関は(医師不足/医師充実 等の理由で)良い環境の時もあれば悪い環境の時もあり、今後改善する可能性もあるという事。
■ 短期間での再転職ともなりますと、先生の経歴に不審な個所が出来てしまい、転職候補の病院が警戒をしてしまう事。
■ 事前に聞いていなかった事や条件の齟齬があったのであれば、まずは病院側と話し合いの場を持つという事。

 

医療機関は組織ですから、環境は変わります。
今の環境が悪い・環境が悪くなったからといって、直ぐに転職と考えるのでなく、半年・1年と状況を見ながら最終的な判断をされるのも選択肢の一つです。

 

当然その間、患者様を持つ事になりますが、今後辞めるかもしれないから患者様をあまり持ちたくない(患者様にも迷惑がかかるし)とお考えになる事もあるかもしれません。
ただ現場で働く医師として、組織に属している医師として、目の前の患者様には向き合うべきかと思います。

 

 

以上の事から転職直後の再転職はお勧め出来ませんが、ただそうも言ってられないケースもあると思います。
もし大問題にぶつかっている先生はご相談ください。