医療機関の見学や面接に参加する際に是非、注意して頂きたい事がございます。
それは医療機関側の感覚と先生の感覚にズレが無いかどうかについてしっかりと確認して頂くという事になります。

 

以前、実際に行った面接の際に以下のようなやり取りが発生しました。
・先生からの質問:指定医を取得したいが症例は集まりますか?
         また、どの位の期間で集める事が可能ですか?
・医療機関からの回答:一通りの症例が全て集まります。
           うちの病院は他の病院よりも早く集まる方だと思います。

 

このやり取りで先生が確認したかった事は「一通りの症例が集まるのか?」集まるとすれば「どの位の期間で集まるのか?」という2点についてでした。
上記のやり取りでも一見、問題なくやり取りが行われているように見えますが、実は1つ勘違いを招くポイントがありました。
それは期間についての回答です。
先生としては出来るだけ早く集めたいと考えていました。
イメージは1年間です。
病院の「早い方」という表現の解釈は2~3年という事だったのです。
ここで1つミスマッチが発生してしまいました。

 

 

そして、このやり取り以外にもミスマッチが発生していました。
それは住環境について、という事になります。
今回の先生は転居ありきでの転職をご検討されていましたので病院周辺の住環境についても気にされていました。
そこで予め病院に訪問する前に担当者に対し住環境についての確認もしていました。
その時の回答としては「普通の生活をして頂くには何ら問題ない環境です。」というような回答を受け取っていたのです。

 

そしていざ病院に見学のため訪問してみると私共が想像していた以上に住環境に難ありの状況でした。
買い物が出来るような店自体が非常に少なく、しかも先生の志向にあうような物を売っている店がほとんど無い状況でした。
先生の感覚では明らかに「不便な場所」と言わざるをえないような状況でした。
結局それがネックになってしまい転職は成立しませんでした。

 

今回の事例のように人の感覚だけを鵜呑みにするのはハイリスクです。
転職に限ったことではないと思いますが何らかの情報収集を行う際には具体的に論理的に確認出来るように注意して頂きたいと思います。