本日は私共【精神科医の転職相談室】に最近よく精神科医の先生方から頂くご相談内容をお伝えしたいと思います。

 

それは、
「以前(別ルートで)指定医の取得が可能という病院に転職したのですが、実際に入ってみると来ない症例があり、今後指定医の取得が出来ない可能性が高いんです…。」
というお悩みのご相談内容です。

 

過去に指定医取得を目指し転職(入職)をされたそうなのですが、事前の話と内情が違った…。というご相談、意外にも多いのです。

 

 

では実際にどのような病院の内情があるのかと言いますと、大凡以下に分類されます。
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1. 指定医取得に必要な症例患者様が確実に来る病院。
2. 指定医取得に必要な症例患者様が運が良ければ来る病院。
3. 指定医取得に必要な全ての症例患者様は来ないが、過去に少数だが指定医の取得実績だけはある病院。
 (足りない症例だけを集めれば取得出来たという先生のケースがある為。)
4. 指定医取得に必要な症例患者様が全て来る事はない病院。
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実は2.~3.に該当する病院であっても「指定医の取得は出来る」と平気で言ってしまう病院側の採用担当者や無知な紹介会社のコンサルタントはいます。
しかし先生としては上記で言うと1.に該当している病院だと思って入職しているケースがほとんどなのです。
…当然、話は違ってくるわけです。

 

これでは転職失敗であり、今後改めて指定医取得の為に短期で退職してしまう事で先生の経歴に傷が付いてしまう事にもなります。

 

 

 

では何故このような事が起こってしまうのかと言いますと、
上記で挙げた採用担当者や紹介会社のコンサルタントも決して先生を騙しての事ではないと思います。
しかし内情をよく確認せずに、話を進めてしまっているのです。

 

ご存知かと思いますが、病院側の採用担当者は医師ではない事がほとんどです。
つまり詳細について詳しくないケースもあります。しかも就任間もない担当者の場合は尚更です。
そして紹介会社のコンサルタントはそのような採用担当者に連絡をします。

 

しかも確認の仕方がマズいのです…。
一本電話をかけて「貴院では過去に指定医の取得実績や取得は可能ですか?」と単にコレだけを確認してるんですね(きっと)。
だから上記の2.~3.等も入ってしまうのです。
割愛しますが、聞くにしてももっと専門的な聞き方や確認方法はいくらでもあります。

 

実際に相談にいらした先生から過去に紹介された病院を教えてもらうと、私共から言わせると「なんで…!?」という病院ばかりなのです。

 

 

先生がお知り合いの先生経由で既にご存知の病院の内情情報もあるかと思いますが、
もし新たな土地で指定医を目指す先生や、各病院の細かい内情までご存知でない先生は、確認方法に細心の注意を払い、面接での詳細確認を徹底して下さい。
またコンサルタントから情報を得ようとお考えの先生は、本当に信頼出来る経験豊富なプロのコンサルタントから情報を得る事オススメ致します。