「医師に定年はない!」という事を聞いた事があるかもしれません。
実際はどうなのか?

 

特に60歳前の先生は気になるかと思いますので、本日は医師の定年について実状をお伝えします。

 

 

 

最初に結論を言ってしまうと、
ほとんどの医療機関は「定年~60歳。~65歳。」の規定を設けています。

 

では冒頭の「医師に定年はない!」という事は実際にはないのかというと、そうでもありません。
当たり前ですが、開業医の先生はそもそも規定などは関係ありません。

 

また勤務医の先生であっても「定年は60歳 ※(医師の場合)継続雇用制度有り」という規定になっている病院がほとんどです。
この継続雇用制度とは「60歳以降は御身体の事や病院への貢献度を見ながら、先生側と病院側で話し合い行ない、今後の勤務について考えましょう」という規定です。

 

よって健康的に問題もなくご勤務が出来る状況であれば、定年以降も働く事が出来ます。

 

 

では何故そもそも定年という規定を設けている医療機関が多いのか?という事になります。

 

それは組織である医療機関では他の職員も在籍しているからです。
つまり医療機関で働く全職員に対する規定という事になっているという事です。

 

医師は健康的に問題が無ければ、そして病院と患者様への貢献度が保たれているようであれば、定年の規定には必ずしも該当しないという事が言えます。

 

 

実はここで、もう一つ疑問があります。

 

それは、あくまで規定内の定年年齢に達した場合(勤務を続ける場合)のその後の給与はどうなるのか?という事です。

 

パターンはいくつかあります。(この辺りは病院によって様々です。)
■ 規定定年以降は毎年給与が徐々に下がっていく。
■ 規定定年以降であっても変わらずご勤務が続くのであれば給与額は変わらない。
■ 規定定年以降は毎年の勤務状況や健康状況を見ながら検討していく。

■ 規定定年以降は嘱託医師としての勤務に変わり、給与も定額(下がった額)となる。

 

大凡、以上のいずれかに該当します。
ご年齢が定年規定に近い先生はこのあたりも確認しておくべきだと思います。

 

 

先生ご自身が将来的にいつリタイヤをするかどうかのお考えもあるかと思いますが、
まずは医療機関側にもこのような規定があるという事は知っておいても良いと思います。