私共の方でも過去に他科から精神科に転科を希望された先生方のご案内をさせて頂いた実績があります。
全ての数字を把握している訳ではありませんが、実は他科から精神科に転科を希望される先生方の数は
とても多く、恐らく他科と比べても相当多い数になっている事が考えられます。
 

今までに多くの医療機関とやり取りをさせて頂いておりますが、その中でも特に幅広い症例が集まり
指定医取得のための症例が集まるような病院では、転科を希望する先生からの応募も多数来ている
という話をよく耳にしています。病院の中には「応募してくる先生は転科組がほとんど」なんていう所も
実際に存在しているようです。
(転科した後には、ほとんどの先生が指定医の取得を目指される事になりますので、
症例が集まるような病院に人気が集中する傾向があります。)
 

 
病院側からすれば多くの先生方から応募が来るというのは、とても有り難い事ではあるのですが、
その半面、転科してくる先生方に対して必ず目を光らせている事があるのです。
それは「転科してまで精神科を志望した理由は何か?」についてです。
何故、病院側が理由を気にしているのかと言いますと、それは全ての先生方に当てはまる事では
ないのですが、中には「精神科は楽だから」的な考え方の下、転科を希望される場合があるからです。
 

さすがに、そのように考えていても面接の場でストレートに回答される先生はいませんが、
本音としてそのように考えている場合は多いようです。それが見え隠れしてしまうのが
労働条件についてです。
 

転科をする場合、新たな事を学ぶ立場になりますので、必然的に勤務日数は多めになります。
また給与額的にも元々頂いていた額に比べると下がること必至です。
ただしそれは精神科の経験がほとんどない状況を考えますと当然の事だと思いますが、
初めから強気な給与交渉を行ったり「週4日+当直無し」などの希望を突き付けてしまえば、
どんな理由で転科を希望しているか一発で勘繰られてしまいます。
 

また面接の場でも必ず「転科理由」について問われます。
その時に具体的な説得力のある理由を述べる事もとても大事なポイントになります。
志の高い先生であれば、むしろ転科でも大歓迎されます。逆にポイントをわきまえずに
対応してしまうと痛い目に会う事になりますので上記のような点に関しましては、
意識しながら対応される事を忘れないようにして下さい。