指定医を取得したいと考えている先生方も多数いらっしゃる事だと思います。
実際に今までに私共も方にも指定医が取得出来る病院を紹介して欲しい
という事でご依頼を頂いたケースも多数ございました。

 
そんなある日、以下のようなご相談を受けた事がありました。
「指定医の取得を目指して2ヵ月程前に今の病院に転職しました。
しかし、今の病院では現状のまま勤務していては、いつになっても
指定医の取得が不可能なため確実に、そしてスピーディーに指定医を取得出来る
ような病院があれば紹介して欲しい」
 
というようなご相談でした。
 
折角、指定医の取得を目指して2ヵ月前に転職したばかりにも関わらず、
どうしてこのような相談が来たのか、改めて先生ご本人に確認したところ、
意外な盲点にぶち当たってしまったという事でした。
 

 
実はこの病院ですが病棟の管理方法が主治医制ではなく病棟医制の病院だったのです。
確かに病院全体では措置入院や児童思春期、依存症など幅広い患者が集まるので、
指定医を取得するために必要な症例は集まるようなんです。
しかし実際には病棟医制という方法を敷いているため、ご自身が配属になった
病棟で管理している患者以外は対応する事が出来ない訳なのです。
実は今回の先生は配属された病棟が慢性期の病棟になってしまった事もあり、
日々、身体合併症の患者の内科対応ばかりを任されてしまい、
肝心な指定医取得のための症例を対応する事が出来ない環境だったそうです。
 

実はこれと全く同じご相談を過去に何度か対応させて頂いた事があります。
皆さん予め病院側に症例が集まるか、指定医が取れるかの確認を行うようですが、
その時の病院からの返事の多くは「症例は集まる、指定医取得可能」という返事をします。
その情報だけを信じて転職した結果、このようなトラブルに巻き込まれる事になるのです。
病院側に確認を行う際には「主治医制」or「病棟医制」の確認をしつつ、
可能であれは現時点で指定医取得のために症例を集めている先生が何名位在籍しているかまで
聞き出す事が出来れば良いと思います。(取得中の先生が多いと症例の取り合いになる事もあり
全ての症例を集めるのに時間を要する可能性があるからです。)
 
これから指定医取得を目指す先生方、是非、上記の事を抑えつつ活動して下さい。