私共【精神科医の転職相談室】では、精神科の先生方から転職相談を受ける際にご希望の条件をお伺いしています。
それは「週〇日勤務で給与は年収〇〇〇〇万円以上」というような内容です。
私共はこの条件をクリアすべく、医療機関側に交渉をしたりするのですが、
時にこのご希望条件(特に給与額)が覆ってしまう事があります。しかもそれは先生ご自身で覆してしまうケースです。
例えば、
当初は「週4日勤務で年収1500万円以上」というご希望があったにもかかわらず、
「週4日勤務で年収1300~1400万円」という条件を先生自身が受け入れてしまうケースです。
では何故そのように覆ってしまうのかと言いますと、
それは先生が医療機関を非常に気に入ってしまった場合によく起こります。
どんなに交渉をしても週4日勤務で年収1500万円を出せない医療機関は多数です。
そんなどうしようもない条件はあるものの、給与以上に先生が院内の雰囲気、活気、院長先生の人柄、方針、医療レベル等に感銘を受けて、給与額の優先順位が落ちてしまうのです。
いわゆる「やり甲斐」というものに惹かれたという事です。
何を申し上げたいのかと言いますと、
給与以外にも勤務する上で重要な事や決め手は沢山あるという事です。
勿論、給与額は転職先を決める大事な要素の一つです。
しかしあまりにそこばかりが先行してしまい、他が見えなくなってしまうのは宜しくありません。
これは弊社調べでありますが、
実際に入職後長く働いている先生の殆どが、転職の際に給与額ではなく、医療機関側の方針や院長先生との相性だったりと他の部分の方に重きを置いてきた方々だったというデータも出ています。
「やり甲斐」優先の転職に切り替えると、これまでの見てきた医療機関側の景色が違って見えます。(先生ご自身の目がこれまでとは違うところを見ようとします。)
これまで給与重視で転職を考え見学や面接を繰り返しても、どこも何となくシックリこなかった先生は、案外「やり甲斐」の優先度が高いのかもしれません。