全国の医療機関の募集状況やお話を伺っておりますと、求める医師像というものが少なからずあります。
 
その中で最も多い内容は
「精神保健指定医の先生に来てもらいたい!」
というお声です。
 
病院勤務であれば尚更、医療保護入院や措置入院が取れるという事以外にも診療点数が上がるという病院側の収益にとってメリットが生まれる為、
医師の募集を行なっている際には指定医をお持ちの先生が優先されるケースは多いです。
(指定医をお持ちでなくても、精神科医を幅広く募集している医療機関も勿論あります。)
 
しかし、どの医療機関も全部指定医の先生を優先しているかと言いますと、実はそうではありません。
敢えて指定医をお持ちでない先生を優先して採用したいという医療機関もあります。
 
何故なのか、理由としては以下の通りです。
 
■ 病院として指定医は足りている状況で、これから多くの症例患者様に入院をして頂きたいという病院方針があり、指定医を取ろうとする先生がいれば病院全体として幅広い症例患者様を受け入れようとする気運が高まる為。
■ 指定医をお持ちでないという事は年齢の若い先生である可能性が高く、院内の年齢層を考えると若い層の医師が欲しいと考えている為。
■ 若い医師を指導したいという病院方針がある為、指定医を既にお持ちの先生よりは指定医を目指している先生を優先して採用したいと考えている為。
 
他にも様々な理由で敢えて非指定医の先生を優先しているケースはあるかもしれませんが、大凡は以上の通りです。
 

 
 
転職をお考えになるタイミングは先生それぞれですが、
転職は指定医の方が有利だからと言って、なかなか来ない症例を待っている状況があるのであれば、現状からの脱却も視野に入れても良いかもしれません。