私共は普段から精神科の病院・クリニックと連絡を取り合っております。
そうしますと、医師の採用について「こんな先生に来てもらいたい!」というご要望を医療機関側が仰います。
逆に「このような先生は当院には合わない・・・、来てほしくない・・・」というご要望もお伺いする事があります。
ほとんどの医療機関では上記のようなお考えはお持ちであり、「精神科医師であれば誰でもよい!」という医療機関はほとんどありません。
(仮にあったとするならば、私共が事前に内情について探りを入れます。)
では具体的にどのようなご要望があるのかと言いますと、
■ 医師の年齢層が高くなってきた為、40代までの指定医の先生に来て頂きたい。
■ 当直の出来る先生に来て頂きたい。
■ 非指定医の若い先生を採用し、まずは指定医取得まで指導をしていきたい。
■ 認知症の専門医に来て頂きたい。
■ 慢性期(もしくは急性期)病棟を診たいという先生に来て頂きたい。
etc…
※必ずしも指定医の先生が有利という事はありません。
以上のようなご要望です。
単純に精神科医師を募集しているからという事で、転職を考えている先生へ求人情報をお送りしてしまうと後で病院からNGなんて事があります。
ですから先生方から事前にご希望等をしっかりヒアリングしておかなくてはなりません。そして医療機関側のニーズと先生のご希望が合致した時に、求人情報を先生方へお送りしなければなりません。
まぁでも正直、ここまでは当たり前です。
どこのコンサルタントもおそらくは行なっているでしょう。
しかし、本日お伝えしたいのは以上の事ではありません。
実はもっと先の深いマッチングが重要だという事です。
それは、過去数年間でその医療機関がどのような考えを持つどんな人柄の先生方を採用してきたかという事です。
いわゆる、これが病院の『 採用カラー 』というものです。
もっと分かりやすく言ってしまうと、どのような先生を好み、どのような先生を嫌うのかという事です。
例えば、
「① 勉強熱心で指定医になってもハングリー精神を持つ医師を好む」とか「② お人柄が温和で優しいガツガツしていない医師を好む」とか「③ 経営目線で医療機関側の利益を考える事が出来る医師を好む」等です。
仮に①の先生を②の病院へお連れしても、当院には合わないと思われてしまいます。
逆に採用カラーが合えば、多少条件面で先生側のご希望と齟齬があっても、医療機関側が先生のご希望に合わせてきます。
※万が一、採用カラーと合わない先生がご入職した場合、残念ながら再度転職をお考えになるタイミングは早いでしょう。
私共は過去数年間でその病院・クリニックがどのような医師を採用してきたのか?どのような医師が好まれるのか?をよく理解しています。
ここまで出来ない事には本当の意味でのマッチングではありません。そして出来ない事イコール、先生・医療機関側の双方を不幸にしてしまいます。
今後転職をお考えの先生は一度ご相談を頂ければ、以上の事も共有しながら求人情報の提供や転職活動のサポートをさせて頂く事が可能です。
元々合わない医療機関へ面接へ行く程、残念で無駄な時間はありません。
各医療機関側がどのような医師を採用したいかを知る事は非常に重要です!