病院の内情をより詳しく把握するためのポイントについて

過去に転職活動を行われたご経験がある先生方でしたら「求人票」について、一度は目にされた事もあるのではないかと思います。
求人票には、その医療機関の概要であったり職務内容、給与額や福利厚生などの各処遇などについて記載されており、まずはこの内容から病院の中身をご確認頂き、気になる医療機関があるかどうか、面接や見学に参加したいと思えるような医療機関があるかどうかについてご検討頂く事になります。

この求人票を作成させて頂く際のポイントですが、ご覧頂きました先生方に各医療機関に関する出来るだけ詳しい情報をお伝えするという事に尽きます。
詳しい情報をお伝えさせて頂く事で、先生方がイメージされている医療機関を見つけ出す事に繋がると考えております。
では、より詳しい情報をご確認頂くには、具体的にどのような事を確認させて頂くと良いのか、その一部についてご紹介させて頂きます。

①医局内の雰囲気について
医局内での精神科の先生方同士の関わり方などについて確認させて頂く事になります。
精神科の病院で多いケースですが、先生方同士での関りは意外に少なく、先生方が個々のお考えや裁量のもと単独で行動されているような事が多い印象を受けます。
そこで、実際のイメージはどのような状況なのかを病院にヒアリングしてさせて頂く事があります。
また医局の作りについて、大部屋にデスクを並べた形式になっているのか、個室が完備されているのか等も確認しています。

②当直の忙しさ
先生方の中には、出来れば当直は免除して頂きたいとお考えになられている場合も少なくありません。
その理由の多くは、夜間に何度も起こされるなど当直そのものがハードであり、体力的な負担が大きくなってしまう事を懸念されている場合が多いように思います。
しかし精神科病院の当直に関しましては、いわゆる「寝当直」というところも多い印象となっており、先生方がイメージされている内容と大きくかけ離れている場合もございます。
そこで当直の中身に関してもしっかりと確認をさせて頂き、認識の違いがないように努めさせて頂いております。

③コメディカルのレベルについて
面接などに参加しても意外に話に上がってこない事なのですが、各医療機関で勤務されている看護師などのコメディカルのレベルについて確認させて頂く事もございます。
医療機関によっては、医師の指示がなければ動いてくれないコメディカルが多いところもあれば、自主的に動いてくれるようなコメディカルが多いところもあります。
また、新たに転職してこられた医師のやり方に合わせて柔軟に対して頂けるようなコメディカルが多いのか否か、先生方をサポートする意識が「高い」「低い」など、コメディカルの意識についても医療機関によって様々であったりもします。
こういった情報に関しましても出来るだけ事前に把握し、先生方に対してご提供できるように努めております。

④業務の振り分けについて
例えば、外来にて新患が来院された際に、どの先生に対応して頂くのか、その決定方法について確認させて頂く事もございます。
過去にご案内させて頂きました、とある先生から「業務の振り分けが不公平で自分のところにばかり仕事が振り分けられる。そのため転職したいと考え始めた」というお話を耳にしたことがございました。
そこで、実際にどのような振り分け方法を行っているのかを確認し、不公平や不平等がない職場なのかを確認するように努めております。

このように、先生方が気にされているポイントや懸念事項などをクリアにするためには、どんな情報が役に立つのかを追求しつつ、より内容の濃い、質の高い情報を収集し、先生方に対しご提供させて頂けるように努めて参ります。