精神保健指定医の申請から結果までの期間について

 

本日は、精神科医師として重要な資格である精神保健指定医の申請から結果までの期間についてお伝えをしたいと思います。
これから取得を予定している先生方、また指定医見込みの先生を採用予定の医療機関様、非指定医の先生方がご勤務されている医療機関様におかれましては参考にして頂けると幸いでございます。
 
まず今回、あえて指定医の申請~結果までの期間について触れるにはある背景があります。
精神科の先生であればご存知かと思いますが、それは近年起こった指定医の不正取得です。
比較的少ない症例の患者様一人を複数の非指定医で共有をし、指定医取得の申請レポートを出したというものです。
さらにその後、それを指導した指定医(症例共有した事を知らなかった指定医も含め)も指定医資格の剥奪がありました。
 
以上の事があり、厚労省が指定医の申請レポートをこれまでよりも厳重に時間をかけて審査していたこともあり、通常なら申請から結果までが半年~1年程で出ていたものが、一時は一年半~2年程を要していたのです。
時期の長期化は、精神科医である先生方の病院でのお立場や収入、また転職のタイミングにも影響する事であり、病院にとっても医師の配置問題や収入計画に影響するものであり、今後の方向性に向けての鈍化にも繋がっておりました。
 

 
 
しかし、本日お伝えしたいのは申請から結果までが比較的スムーズになったという事です。
これは私共が各医療機関や先生方と普段からやり取りをさせて頂いて判断させて頂いた事ですが、現在は1年程で結果が出ています。(1年半までは時間を要していないようです。)
一時は一年半~2年程を要していた事を考えますと、明らかに短くなりました。
 
故に、昨年の6月に申請レポートを提出された先生は既に結果が届いているかと思います。
また昨年12月に提出をされた先生は早ければ年内には結果が出るかもしれません。
 
結果が直接、指定医の取得に繋がらない事も多いですが、
以前の状態に戻りつつある事は日本の精神医療においても大変良い事だと感じております。