先日、弊社宛にご相談に来られたM先生から以下のようなご相談を頂戴しました。
「今勤務している病院には5年前に入職したのだが、その際には慢性期の病棟を担当する、また当直に関しては免除という事で契約を締結しました。
しかし、次年度の契約について話をした際に、慢性期以外の病棟を担当して頂きたい、出来れば当直を週1回お願いしたいとの事で打診がありました。
当初契約を交わした際と内容が変わってしまい、このままこの病院で勤務を継続するか否か迷っている。」という旨のご相談でございました。
実は、こういった内容のお話は過去にも多数お伺いさせて頂いた事がございます。
一番の原因はご入職されてから時間が経過し、その間に職場環境が変わってしまう事が最大の原因になっている場合が多くなります。
例えば働き方改革の導入に合わせて先生方の勤務スタイルを変える必要があったり、国が掲げている医療費削減の動きに対して、それまでは慢性期の医療機関として活動していた病院が病床を減らしたり、外来の数を増やしつつ急性期にシフトしつつ退院促進と同時に訪問診療を開始するなど、医療機関側としても生き残るために、その時代の流れに合わせて変化せざるを得ないような場合が多くなります。
同じ医療機関で長くご勤務されますと、いずれはこういった変化が生じる可能性が高いように思います。
ご勤務されている先生方の中には、入職当初に契約したこと以外は対応したくないとお考えになられる場合もあるかと思いますが、実はこういった事態ですが、ある意味チャンスと捉える事も可能でございます。
このような状況では医療機関側もお困りになられている場合が多くなります。
先生方に対し、今までとは違ったお願いをしなければならない事は、医療機関の本意ではない場合もあります。
そのような時に先生方と医療機関の双方が協力して取り組んでいく事が、先生方と医療機関との更に良好な関係性の構築に繋がると考えております。
これから先も様々な時代の変化が訪れる可能性がございます。
今後は医療機関が医師を採用する際にも、こういった場面で柔軟にご対応して頂けるような先生が重宝されるようになるのではないかと思います。
このような時代を上手く切り抜けて行くためにも、職場環境の変化に上手く順応して頂く術を見つけて頂けると良いのではないでしょうか。
少しでも今後のご参考にして頂けますと幸いです。