医療機関の皆様へ:採用した医師の過去の勤務先へ在任確認や評価確認をする事はお止め下さい

 

本日は医師の採用を行なっていらっしゃる医療機関様、またこれから医師の採用を検討中の医療機関様に対しお伝えしたい事がございます。
 
それは、採用する医師/採用した医師の過去の勤務先へ在任確認や評価確認の連絡はお止め頂きたいという事でございます。
 
勿論、個人情報の重要性をご理解されている医療機関様にとっては、そのような事を行なってらっしゃらないでしょうし、当たり前の事と思われるかもしれません。
しかしながら、一部の医療機関様が個人情報の保護というコンプライアンスを知らず、そのような事を行なっているという話を聞いた事がございます。
 
 
私共が今回このようなお話をさせて頂いた理由は以下の通りでございます。
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① 転職活動をしている事(今後辞める意向がある事)が現勤務先にバレてしまう。
> これから転職を検討している医師の場合、現勤務先へ退職申請をしていないにもかかわらず転職活動をしている事がバレてしまう事は絶対にあってはなりません。
 
② 過去に辞めた病院側に現在の勤務先が知れてしまう。
> 過去の勤務先と余程良好な深い関係を築いていない限り、過去の勤務先に現在の勤務先まで知られたくないと思うのは当たり前です。
 
③ 病院同士の問題に発展しかねない。
> 院長同士/病院同士が引き抜いた・引き抜いていない等の論議となり両院の関係性が悪化します。
 
④ 過去の病院への連絡が該当医師にバレてしまった場合、雇用関係が悪化し早期退職に繋がる。
> 現勤務先である病院への信頼、良好な関係性が一変し、一気に退職への流れに変わってしまいます。
 
⑤ 病院の悪評が立つ。
> ご退職をされた医師がお知り合いの先生に「この病院は過去の病院(過去の勤務先)に個人情報をバラす」かのようなお話をし、そのようなお話が広がる可能性がございます。
 
⑥ 極度の医師不足に陥る。
> 悪評が立ってしまう事により、医師の募集をしても集まらない、さらには在籍医師の退職にも繋がるという悪いサイクルが生まれてしまいます。
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狭い医療業界であり、しかも精神科ともなればさらに狭い業界です。
悪い評判は直ぐに医師間で広がります。
 

 
 
私共、精神科専門の紹介会社としましても、そのような事が発覚してしまうと自信を持って先生方へ貴院の事をご紹介が出来なくなってしまいます。
 
また過去の勤務先病院に確認をしても結局のところ何が正しいのかその真意は分かりません。
仮に過去の医療機関で良い評価があったとしても、悪い評価があったとしても、それはあくまで一方的な話であって、医師側の話を聞いてみないで判断するのもよくありません。
(医療機関側も過去に在籍していた医師の事を話すのは個人情報保護のコンプライアンスに違反しています。)
 
極端な事を申し上げますと、ご勤務を始めてみない事には医療機関と医師間のフィーリングの良し悪しは判断出来ません。
 
是非、採用面接での人物像の確認・お話の内容に重きをおいて頂き、御採用を検討される事をお勧め致します。