医療機関が考えている将来像を把握する事の重要性について

先生方からご依頼を頂き新たな転職先をお探しさせて頂く際ですが、まずは先生方よりお伺い致しました条件をもとに、その内容に出来るだけ近い案件をお探しして、ご紹介させて頂く事になるのですが、その際に弊社では追加で確認させて頂いている事項がございます。
それが医療機関の将来像という事になります。

先日、弊社にご相談に来られたH先生の件ですが、H先生はそれまで急性期の病院にて長い間ご勤務されていた事もあり、今後は少し業務量を減らしつつ勤務が出来るような医療機関での勤務を希望しているという事でした。
そこで慢性期の病院をターゲットに設定し、情報収集を行い獲得できた情報をH先生にご提案させて頂く事になりました。

ここで一つポイントがあります。
特に慢性期の病院に打診を行う際ですが、必ず確認すべき点が正に今回のテーマである「将来像」という事になります。
慢性期の病院の中には、国の方針に従い今後は退院促進を行うと同時に外来機能の強化を目指している医療機関も多いです。
また、それに伴って訪問診療部門を新たに立ち上げる事を検討されているような医療機関もあります。
つまり、現状は完全な慢性期の病院であっても、近い将来に病院のカラーが慢性期から急性期寄りに少しずつシフトしていく事を検討されている医療機関が多いという事になります。
この辺りをしっかりと確認せずにご入職されてしまいますと、後々イメージが違ったなど齟齬が生じてしまう事に繋がってしまいます。

もちろんこの点に関しましては、慢性期の病院だけではなくその他の病院にも当てはまることではあるのですが、特に慢性期の病院に関しましては、これから病院を変えていこうとお考えになられている所が多い事もあり、必ずご確認頂きたい事項としてお伝えさせて頂きました。
結果H先生ですが、こういった情報も含めて先生のご希望に見合う医療機関にご入職して頂きました。
そして、その後も問題なくご勤務を継続して頂いている状況でございます。
これから新たな転職先をお探しになられる際ですが、必ず将来像についてご確認下さいませ。
今後の転職活動のご参考にして頂けますと幸いです。