精神科医の転職市場の今後について

私共は精神科医専門に転職のお手伝いをさせて頂いてきた事もあり、今日に至るまでの過程の中で精神科医の転職市場におきまして様々な変化が生じた事を実感して参りました。
その中でも特に変化が大きいと感じている事は「需要と供給のバランス」という事になります。
以前は全国各地の精神科の医療機関において精神科医が不足しており、上手く採用が出来ないという事でお困りになられている所が非常に多かった記憶がありました。

しかし、ここ最近では地域によっての違いはあるものの、先生方からの人気の高い地域では充足している医療機関の数も多くなっており、供給が需要を超えているような場合もあります。

その背景としましては、精神科医を志望される医師が増えている事や医師の偏在が挙げられます。
精神科を専門にしたいとお考えの若手の医師や、他科から精神科への転科を希望されている医師が増えている事、1都3県など大都市部に医師が偏在している状況になります。

このような状況ですが、今後も続く可能性が高いと思われます。
人口減少の問題などを考慮しますと、今よりも更に供給が需要を上回る可能性が高く、2033年頃には需要と供給が均衡し2040年には供給が需要を超えると言われております。
※これは医師全体のお話であり、精神科に関しましては、もっと早い段階でこのような状況が訪れる可能性も考えられます。

当然、供給が需要を上回る事になりますと、採用する医療機関側はより良い医師を求めて比較するようになります。
それが結果的に採用試験のハードルを高くする事に繋がる訳です。
このような状況の中で、どのように立ち振る舞うべきなのか、今後の精神科医の転職市場について考える際に最もポイントになる部分であると同時に、これからも末永く精神科での勤務を継続していくためにはどうするべきなのか、正に今がその問題について考えるべきタイミングではないかと思います。
私共としましても様々な情報を収集し、先生方に有益な情報をご提供出来るように尽力させて頂きたいと考えております。
今後の転職やキャリアプランに関しまして、お困りの事や不安な事などございました際には、お気軽にご相談下さいませ。