将来を見据えた進路についての考え方

先日、弊社と同じような人材紹介事業を営んでいる企業の方と、久し振りにお話をさせて頂く機会がありました。
この方が勤務している企業では医療に限定せず、オフィスワークを希望する方々や、まだ社会人経験が浅い第二新卒の方々など、幅広い方々からの転職に関する相談に応じております。
ここ最近では、転職希望者からどのような相談を受ける事が多いのかについて確認してみましたところ、まだまだ景気が回復したとは言い切れない日本の現状の中で、将来的に発展する可能性が高い業界はどういった業界なのか、について相談を受ける事が多いようです。
この類の質問に対しての回答は100%正しい回答をする事は誰にも不可能な事ではあるのですが、現在の状況や今後想定される様々な状況を踏まえた上で、最適な回答を見つけ出しご提案しているという事でした。

恐らく精神科の先生方におかれましても、同じような内容でお悩みになられている場合も少なくないのではないかと思います。
今後も精神科医としての勤務を続けていく事を前提として考えた場合に、どういった分野に進むべきなのか、どういった職場を選ぶべきなのか、どういった分野でより精神科医のニーズが高まるのか、こういった事について今から考えておく事は非常に重要な事ではないかと考えております。
例えば深刻な高齢化社会を目前にして、確実に増える事が想定される認知症について、より見識を深めておく事で将来的にそれが活かせる場面が多くなるかもしれません。
また以前に比べて最近では、精神科の医療機関にかかる事への抵抗感が下がっているのか、症状が軽い段階から医療機関へ受診される患者の数も多くなっており、街中にあるメンタルクリニックなどを訪れる患者は増えており、クリニックの中には患者の急増に伴い医師を増員している所も多くあります。
こういった動きを考えますと、クリニックというのも精神科の先生方の働く先として、大きな選択肢の一つになり得る可能性も考えられます。

このように、世の中の動きとそれに合わせた将来の展望から、今後どういった進路に進むべきなのかについてご検討頂くという事も、次の転職先をお決めになられる際に重要なポイントになるのではないかと考えております。
今後の進路についてご検討されていらっしゃる際ですが、こういった事も考慮しつつご検討頂けますと、より間違いのない転職先選びに繋がるのではないかと考えております。