福利厚生や労働条件から読み取れる医療機関の本音について

転職先をお探しになられる際の要素の一つとしまして「どれだけ職員を大事にしている職場なのか」という見方があると思います。
これから先、長く働く事になるであろう職場と考えますと、出来れば働きやすい、職員に優しい職場で勤務したいとお考えになられる先生方も多いのではないかと思います。
しかし、こういった部分を見極めること自体が非常に難しいものでもあります。
基本的には院内見学や面接の際に確認して頂く事になるのですが、それ以外にも福利厚生や労働条件からも読み取れる項目が幾つか存在します。
今回はその中でも代表的な項目について3つご説明させて頂きます。
医療機関の本音を見極めて頂く際の精度を、少しでも高めて頂く際のご参考にして頂けますと幸いです。

①有給休暇について
法律で定められている有給休暇に関するルールとしては、入職後半年経過時点で10日支給(週5日勤務の場合)という事になりますが、医療機関によってはこれ以上の内容で付与して頂ける場合もあります。
例えば、入職して直ぐに有給を付与して頂ける場合や、法定以上の日数を付与して頂けるような場合です。
こういった配慮がある所とない所では大きな違いではないかと思います。

②交通費について
交通費の支給について多いのは、公共手段を利用された際にかかる費用を実費で支給して頂けるという方法になりますが、中には金額に上限が定められていたり、一律で金額が定められている場合があります。
一方、タクシー代を支給して頂ける場合や、車通勤の場合に高速代を負担して頂ける所があったり、遠方からの通勤の場合には特急や新幹線での通勤が認められる場合などもあります。
長く勤務して頂く事になれば重要度が増す事になりますので要チェックです。

③昇給や退職金の有無について
先生方に長く働いて頂く事を前提に考えた場合、将来的に昇給や退職金の有無はとても大きなポイントの一つではないかと思います。
仮に無い場合であっても、それが必ずしもマイナスになる訳ではなく、医療機関によっては入職時に昇給や退職金の事を見越して相場よりも高い金額をご提示して頂ける場合もございますので、一概に有無だけでご判断するのではなく、トータルで考えた場合にどうなのかが重要になります。

以上の3点になります。
こういった項目については、基本は法律に則った内容であれば問題無いという判断をされる場合が多くなりますが、そうではなく敢えてプラスαの項目を盛り込んでいる所というのは、職員の方々に少しでも喜んで頂けたらという職場側の配慮が伺える部分になります。
新たな職場選びの際の一つの考え方としてご活用頂ければ幸いです。