今時期は、秋以降のご転職や来年4月のご転職に向けて転職活動をしている先生方のサポートをさせていただいておりますが、精神科の先生方が転職先候補の病院と最後の条件を詰める段階で、私共は交渉を行なっています。
先生から「この条件何とかならないか?」「もっとこうならないのか?」という事を先生に代わって私共転職コンサルタントが医療機関側に交渉を行ないます。
コンサルタントを通す事によって、先生ご自身では交渉のし難い給与額の事やお休みの事など福利厚生についてもお話がしやすくなります。
それが代理人を通すメリットの一つです。
またもう一つのメリットとしては、コンサルタントは交渉のタイミングや程度、ポイントを理解している為、成功率が上がります。
先生ご自身で交渉するより確度が高くなることは確かです。
ただ勿論、メリットばかりではありません。
気を付けなければならない事もあります。
それは、“強気の交渉”をした際には先生の心証が悪くなってしまうという事です。
この強気とは、相場観やその病院の規定から大きく外れている内容です。
また当然、理不尽な交渉は医療機関側が嫌う傾向があります。
例えば、電車通勤が出来る環境なのに「タクシー代を支給してほしい」、常勤の先生が皆当直をやっているのに「(やむを得ない事情は除き)当直は嫌だから外してほしい」、「週3日勤務で常勤にしてほしい」など何でもかんでも言えばいいという訳ではありません。
「理想の希望は叶わないにしても言った方が得!」かのようなお考えの先生もいらっしゃいますが、そのような交渉は、してしまう事で先生の心証やご入職後に悪影響を及ぼします。
万が一ですが、その強気の条件が叶ったとしても、既に先生の心証はよろしくない為、ご勤務後に変な摩擦が起きないかどうか、肩身の狭い思いをされるのではないかと心配をしてしまいます。
結局そのような肩身の狭い環境下での勤務は続かないものだからです。
ただ先生方が「強気の交渉をしてほしい!」と仰る気持ちもよく理解出来ます。
医療機関側からどのような反応で条件提示をしてくれているのか、や交渉した時の医療機関側の反応や顔は見れませんし、実際どのあたりの条件がベターなのか、過去の状況からどのあたりまでは呑んでくれそうかは分からないからです。
つまり相手の顔や表情が見えない為、先生側としては医療機関側の感触が分からないという状況です。
ですからこの条件交渉の加減や設定値は、担当の転職コンサルタントに相談をして決めていただくのがベストです。
そもそもの良いお話や病院側からの採用オファーを雑な交渉で台無しにしてしまうのは勿体無いのです。
入職後の摩擦や人間関係 等の事まで考えますと、ご入職に向けての話が先生と医療機関側の双方で気持ち良く良く進むに越した事はありません。
条件交渉をお考えなのであれば、まずは先生のお考えを転職コンサルタントにぶつけてみて、そして相談・共有してからをお勧め致します。