面接時の質問のルールについて

私共の方では先生方が面接に参加される際には必ず同席させて頂き、先生方と医療機関とのやり取りの内容について確認させて頂いております。
その際ですが、医療機関から先生方に対し投げかけられる質問の内容に対し「おやっ?」と思ってしまうような質問を投げ掛けられる事もしばしばございます。
既にご存知の先生方も多いかと思いますが、職業安定法にて採用面接では絶対に聞いてはいけない質問事項というものが幾つか定められているにも関わらず、そういった質問を投げかけてくる所が今でも存在しているという事になります。
そこで今回ですが、改めて質問をしてはいけない事項とは具体的にどんな内容の質問なのか、万が一そういった質問を受けてしまった際に考えるべき事はどのような事なのか、こういった点について記載させて頂きます。

まず面接時に絶対に聞いてはいけない事項は以下の通りです。

◆本人に責任のない事項の把握
①本籍・出生地に関すること
②家族に関すること(職業・続柄・健康・地位・学歴・収入・資産など)
③住宅状況に関すること(間取り・部屋数・住宅の種類・近隣の施設など)
④生活環境・家庭環境などに関すること

◆本来自由であるべき事項(思想信条にかかわること)の把握
⑤宗教に関すること
⑥支持政党に関すること
⑦人生観・生活信条などに関すること
⑧尊敬する人物に関すること
⑨思想、に関すること
⑩労働組合・学生運動など社会運動に関すること
⑪購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること

以上の11の質問という事になります。

仮にこのような質問を投げかけてくる所があった場合ですが、このような質問を投げかけてくること自体に問題があるのは言うまでもありませんが、そもそも、こういったルールがある事を知らないという事がも問題のように思えます。
コンプライアンスなどに対する意識が低い職場である可能性が高く、他の部分においても時代遅れの対応をしているような場合もございます。
このような質問をされた際には、本当に入職するだけの価値のある職場なのかを改めてご確認頂き、間違いのない選択が出来るように取り組んで頂ければと考えております。